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おはようございます。
「ひよっこ」は 何だか 切ない恋。
みね子と島谷の恋は今こんなことになっています。
武富製薬の社長の一人娘の小百合さん 覚えてるか?
(島谷)はい。
縁談がある お前との。え…?
(みね子)そうでしたか…。
(由香)うん…。
そうだったのよ。
今夜 お店 終わったら…。
話があるんだ。
はい。
<お父さん…。私の恋が終わろうとしています>
みね子ちゃん。はい。
謝らなきゃいけないことがあるんだ。
(島谷)僕…。
佐賀の島谷家 つまり…。
家族と縁を切ることになると思うんだ。
え…?
(時計の時報)
♪「Pon pon pon…」
♪「愛の言葉をリル」
♪「シャイなハートがドキドキ」
♪「あの日観てた“サウンド・オブ・ミュージック”」
♪「瞼閉じれば蘇る」
♪「幼い頃の大事な 宝物だけは」
♪「ずっと この胸に抱きしめて来たのさ… Ah ah」
♪「夜の酒場で Lonely」
♪「あの娘今頃どうしてる?」
♪「さなぎは今、 蝶になって」
♪「きっと誰かの腕の中」
♪「若い広場 愉しドラマ」
♪「夢膨らむ 青い空」
♪「肩寄せ合い 声合わせて」
♪「希望に燃える 恋の歌」
黙ってて ごめんね。
<お父さん…。島谷さんは丁寧に ご実家のこと困っていること 縁談のことなどを話してくれました>
でも…。
僕は断ろうと思う。
父に 手紙も書いた。
だって 僕の好きな人はみね子ちゃんだし。
そうしようと思う。
ずっと一緒に生きていたいと思ってる。
♪~
うれしいです。
ありがとうございます。
<お父さん…。うれしいです。うれしいけど…>
そしたら島谷さんのおうちはどうなるんですか?
分からない…。
さっき縁を切るって言ってたけど…。
うん。
それしかないんだ。
中途半端なことは許されないから。
それは しかたない。自分を通すんだから。
だから何も持ってない人になってしまうんだ 俺。
大学もやめる。
仕事も探さなきゃ。
貧乏になっちゃうかもしれないけどごめんね。
でもさ いいと思うんだ。
お金なんてなくてもさ自分らしく 生きられれば…。
島谷さん。
ん?
まだ 子どもなんですね 島谷さん。
えっ?
そんな簡単なことじゃないです。
貧しくても構わないなんてそんな言葉知らないから言えるんです。
貧しい お金がないというこどがどういうこどなのか分がんないから 言えるんです。
いいこどなんて一つもありません。
悲しかったり悔しかったり 寂しかったりそんなこどばっかしです。
お金がない人で貧しくても構わないなんて思ってる人は いないと思います。
それでも 明るくしてんのはそうやって生きていくしかないからです。
生きてぐのが嫌んなってしまうからです。
そうやって 頑張ってるだけです。
私は 貧しくても構わないなんて思いません。
それなのに 島谷さんは持ってるもの 捨てるんですか?
みんなが欲しいと思ってるものを自分で捨てるんですか?
♪~
島谷さん。
私…。
私…。
親不孝な人は嫌いです。
♪~
<お父さん…。このまま 時間が止まればいいのになと思いました>
<どちらかが 口を開けばお別れだって 分がってっから…>
みね子ちゃん。
はい。
先に出るね。
はい。
♪~
ありがとう。
すてきな人を好きになれてよかった。
♪~
(ドアが閉まる音)
♪~
(時計の時報)
あ…。
(時計の時報)
(邦子)ん?
(時計の時報)
二十歳になりました…。
そう…。
(時子)あ~ やっぱし こごにいだ。
あっ こんばんは。どうも。
あれ?島谷さん 一緒じゃないの?
12時になったらみね子の二十歳のお祝いしようと思って待ってたのにさぁ。
(すすり泣き)(時子)え…?
どうした? みね子。
どうしたの? 何があったの?
(泣き声)
時子ぉ…。
(泣き声)
どうした? みね子。
さよならした…。
(泣き声)えっ?
私 まだ「ありがとう」って言ってない…。
島谷さんに すごいひどいことばっかり言って…。
うん…。
(泣き声)