これは2014年に友人が模写した、人気漫画『NARUTO』イラスト集の「習作」。
そしてこれが岸本先生「オリジナル」の原画イラスト。
これが「習作」。※(撮影ミスにより光が入ってしまいました・汗)
これが「本物」。
友人「習作」。
原作者「オリジナル」。
「習作」。
「ニセモノ」(笑)
「ホンモノ」(笑)
という具合に、「習作」の方がほんわかしている感じは、友人が絵画専用の紙に「直接ペン入れ」して、それを「水彩(ホルベイン)」で着色したからです。
対して、割とハッキリとした色合いのある「オリジナル原画」の方は、たしか岸本先生の別のイラスト本の解説によると、ラフ画から起こして「ケント紙」にペン入れして、イラスト専用の「コピックペン」で着彩しているからです。
友人曰く、「今見るとかなり見劣りしている」との感想。
このイラストを模写した3年前としては、「当時のMAXパワー」で描き切って大満足していたようですが、数年経ち、自前の漫画を制作しながら「画力」も「見る目」も向上した今においては、箇所箇所のデッサンの狂いが目に付くらしく、どうにも我慢ならないようです。
しかしながら、そうやって「過去の自分を批評できる」のも、彼がここ数年間、巨匠と呼ばれる大作家たちの絵を模写しまくり、その「技術」を少しづつ吸収した結果です。
そして「基礎」が出来上がり、今度は自分でオリジナルキャラクターを「実物&うまい絵」を資料を参照しながら、少しづつ形作り、それは今でも続けているということです。
これは、私自身が専門とする歴史学における「学問」においても、同様のことで、一生懸命勉強して「過去の知識人たち」の見識を己の血肉として認識を肥やし、自らの意見を述べる際にも、過去に学んだ書籍からの引用や確認作業は常々行って、決して「臆見」のみで物事を判断してはならないのです。
<参考資料>
・『NARUTOイラスト集2009』(岸本斉史著 集英社)