長野県のニュース

しなの鉄道に「横須賀色」の臨時列車

「横須賀色」の臨時列車と写真撮影をする子どもら=29日午前10時11分、千曲市戸倉のしなの鉄道戸倉駅「横須賀色」の臨時列車と写真撮影をする子どもら=29日午前10時11分、千曲市戸倉のしなの鉄道戸倉駅
 しなの鉄道(上田市)は29日、クリーム色と青色の「横須賀色」に塗装した115系車両の臨時列車を、戸倉(千曲市)―軽井沢(北佐久郡軽井沢町)駅間で運行した。信州デスティネーションキャンペーン(DC)に合わせ、「懐かしの車体カラー」を復活させている第3弾。記念乗車券も発売され、鉄道ファンや親子連れでにぎわった。

 戸倉駅で開いた出発式では県内外の小学生4人が「こども駅長」を務め、警笛に合わせてテープカット。午前10時半すぎ、写真やビデオに収める鉄道ファンらに見送られて出発した。こども駅長の一人で神奈川県大和市の佐藤彰真君(7)は「色がかっこよかった。駅長も面白かったので、またやりたい」と喜んだ。

 横須賀色は旧国鉄が1950(昭和25)年、横須賀線で採用。「スカ色」の愛称で親しまれ、旧信越線篠ノ井(長野市)―軽井沢駅間では70系車両が40年ほど前まで運行されていた。子どもと乗った記憶があるという千曲市内のホテル大おかみ若林和子さん(86)は「懐かしいとてもいい色。復活をきっかけに、地域が盛り上がってくれるとうれしい」と期待していた。

 横須賀色の車両は30日以降、同社の通常ダイヤの列車として活用する。

(7月29日)

長野県のニュース(7月29日)