今回はバーボンの定番の一つである、アーリータイムズを採り上げます。

eralyTimesYellow1860年、リンカーンが大統領に就任、南北戦争が勃発する前の年にアーリータイムズが産声を上げました。来年で誕生から155年経過する歴史の長い銘柄です。
1920年に禁酒法が施行されるも、アーリータイムズは医療用として例外的に販売を認められ、生きながらえることができただけでなく、1950年代になるまでアメリカでナンバーワンの銘柄へとのし上がりました。

現在はレギュラーのイエローラベルと、原酒を厳選したブラウンラベルの2種類が売られています。
今回はイエローラベルを試します。

ロックで飲んでみると、バーボンならではのエステル香は抑えめ(でも一般から見ればそれなり)で、代わりに海藻やヨードのような香りがやってきます。アイラモルトのそれと比べると、昆布に近い香りがします。
そのあとはコーンの甘い香りが後からやってきます。

味わいはアルコールの刺激が強く、甘さはそれほどありません。 コーン独特の味と控えめな甘み、うまみが後々残ってくる感じです。

バーボンとしては比較的飲みやすい方で、 バーボンを初めて飲む人には向いているように思えます。

価格は700ml40度で、1500円ほどです。

<個人的評価> 
・香り C:バーボン独特のエステル香が少なく、ヨードっぽい香りがメイン。
・味わい C:昆布のような味わいのあと、コーンの甘みが後から来る。癖が少ない。
・総評 C:初めてバーボンを飲むにはうってつけ。それでもそれなりの癖がある。