キム・ジョンナム氏殺害事件 初公判は10月2日

キム・ジョンナム氏殺害事件 初公判は10月2日
北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長の兄、キム・ジョンナム(金正男)氏がマレーシアで殺害された事件で、殺人の罪で起訴された外国人の女2人に対する初めての公判が10月2日に行われることになりました。
キム・ジョンナム氏がことし2月、クアラルンプール国際空港で猛毒のVXによって殺害された事件では、ベトナム人のドアン・ティ・フオン被告と、インドネシア人のシティ・アイシャ被告の2人が殺人の罪で起訴されています。

28日、裁判前の手続きがクアラルンプール近郊にある高等裁判所で行われ、被告の2人も出廷し、裁判官が初めての公判を10月2日に行うと告げました。

2人が問われている「意図的な殺人」に対する罪は、有罪が確定すると死刑となることから、審理では殺意があったかなかったかについて争われる見通しです。

シティ被告の弁護士は28日の手続き終了後、記者団に対し、「彼女は自分がどのようなことに関わるのか理解していなかった」と述べ、争う姿勢を重ねて示しました。
フオン被告の弁護士も無罪を主張するとしています。

事件をめぐっては、2人に指示を出したとされる北朝鮮国籍の4人の容疑者や、捜査対象となっていた北朝鮮大使館員らがすでに帰国しており、事件の全容解明は困難となっています。