【ぽけっともんすたー おめがるびー あるふぁさふぁいあ】
ジャンル | RPG |
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対応機種 | ニンテンドー3DS | ||
メディア | 2Gbyte3DSカード/ダウンロードソフト | ||
発売元 | ポケモン | ||
販売元 | 任天堂 | ||
開発元 | ゲームフリーク | ||
発売日 | 2014年11月21日 | ||
定価 | 4,571円(税別) | ||
プレイ人数 | 1~4人 | ||
セーブデータ | 1個 | ||
レーティング | CERO:A(全年齢対象) | ||
判定 | 劣化ゲー(管理人裁定による) | ||
黒歴史(管理人裁定による) | |||
ポイント |
育成・収集環境が『XY』から更に向上 伝説とメガ石のバーゲンセール 追加シナリオと改悪部分以外は好評 ただし、その追加シナリオと改悪部分が致命的にひどい 『XY』との設定に大きな矛盾あり |
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ポケットモンスターシリーズ関連リンク |
『ポケットモンスター ルビー・サファイア』のリメイク作品。グラフィックやシステムは直近の作品である『XY』をベースにしている。時系列ではこの『XY』より昔の話である見方が強い。
略称はORAS。本記事でもオメガルビーを「OR」、アルファサファイアを「AS」と記述する。
公式では「ΩRαS」と表記されるが、ファンの間では入力の手間が少ないからか「ORAS」のほうがよく使われる。
攻略本や動画でのインタビューによると、開発期間は実質1年程との事。
増田氏曰く「時間かければクオリティ上がるけどプレイヤーの早く出せの声にお応えして開発期間は1年に決めると「ここを変えて、ここは残す」と改良点を明確に出来ます」との事。
近年、ゲームの発売日は木曜日であることが多いが、本作はオリジナル版と同じ「11月21日」を重視したため、金曜日に発売となった。
原作からの追加点・変更点における全体的な悪趣味さ
エピソードデルタ全体のネタバレを含みます |
ネタバレ注意 |
『エメラルド』で好評だった要素がほとんどない
他、原作や前作『XY』から未改善・改悪・削除された点
ギリーのパートナーのフライゴンとガブリアスについて |
『RSE』および『XY』から育成・収集環境が改善され、やりこみプレイに専念しやすくなった。
昔からのファンを刺激する要素が随所に見られるのも特徴。過去作伝説・メガストーンのバーゲンセールなど、新規プレイヤーへの配慮もなされている。
快適なポケモン育成、もしくは第6世代における最新の対戦環境のみを求めるのであれば、本作はその期待に応えられるだけのものを持っている。
一方で、同じリメイク作品でありながら、第4世代の集大成として高い評価の『HGSS』と比較すると、どうしても出し惜しみ感が否めない。
『エメラルド』で好評だった追加要素の削除・縮小や、第5世代以降指摘されていた反省点/改善点の放置・悪化もこの出し惜しみ感を強調している。
また、エピソードデルタやシーキンセツと言った原作から追加・改変した要素や設定も「蛇足」「改悪」といった不評が極めて多く、システム面などでも前作から何も改善してない所も散見される。
評価されている要素にしてもUIの利便性向上は『XY』からの評価点であり、リメイク版・続編としての完成度は今一つと評価せざるを得ない。
だが、こうした問題の根本にあるのは、多くのファンに万遍なく受け入れられるように意識した「過去の設定のリスペクト」や笑いや想像力を掻き立てる良質な話題や要素などを盛り込む努力を怠り、逆に「過去の設定の自虐・否定」「前作までのストーリーとのすり合わせを無視した設定の追加・改変」「ポケモンの世界観にふさわしくない言動や話題の追加」「ネットや現実、『ガチ勢』などの暗部を露骨に反映・風刺したブラックジョークやスラング」など、寛容なファンや新規ユーザーですら不快感や違和感、失望を抱きかねないような悪質で低俗、極端過ぎる話題や要素などを安易に取り入れてしまった事だろう。中には長い時間をかけて積み上げてきたファンからの信頼や世界観などを台無しにするような酷すぎる部分もあり、ゲームに直接関係ない要素として割り切るには少々厳しいものがあるのも事実である。
こうしたネタに対する公式の見解やその後の言動なども不快感を覚えたプレイヤー達を納得させるには程遠いものであり、逆に開発陣や公式の姿勢や方針、資質、体質そのものに疑問の声が上がる原因を作ってファンの不信感を煽る結果を招いてしまった。
以上を踏まえると、今回の開発陣は設定の追加・改変をする上で絶対に守らなければならない一線を完全に見誤り、ファンを楽しませるはずのものでファンの心を遠ざけるという、ブランドに致命的な傷を負わせかねない程の大失態を犯してしまったと言わざるを得ない。
公式がユーザーとの認識が広がらない様にもっと注意を払っていれば、ここまでの事態の悪化は確実に回避できただろう。
結果、良作である『RS』のリメイクにも拘らず賛否が大きく割れてしまい、概ね好評なポケモンらしくない散々な評価となってしまった。
上記の問題点・改悪点がどれ程気になるかで本作の評価も大きく変わることだろう。
*1 ただし、ホウオウの専用技である「せいなるほのお」は、『XY』からエンテイも覚えるようになっている。
*2 「Lv100・自滅技・最後の一体はどくどくだま持ち」の「ハピナス」複数体と戦うことで莫大な経験値を得られる。けいけんちパワーと併用することも可能
*3 その中には第5世代のPDW等、既に新規に入手する手段がないものも存在する
*4 なお、ヤミラミは『HGSS』の教え技で習得できた「いたみわけ」を『BW2』の教え技で覚えられなくなっていたが、本作では再び覚えられるようになっている。
*5 厳密には一旦ボックスに送られるが、強制的に手持ちに入れさせられる。
*6 使われたのは「抜く(抜かれる)」。自分のポケモンが先制できるようにすばやさの努力値を調整することを指す
*8 先頭に置くと、50%の確率でシンクロ持ちと同じ性格のポケモンが出現する。
*9 そのバージョンで入手できないほうのラティオス・ラティアスがいる島に行けるアイテム。
*11 ただし、ポケモンセンターヒロシマのオープン記念で配布されたコイキング等、プレシャスボールに入っていても預けられるポケモンは元々存在する