追悼野焼き

 昭和58年9月1日に発生した大韓航空機撃墜事件犠牲者を追悼して陶器を焼く野焼きが14日夜、サハリン州ネベリスク市の海岸で行われた。
 平成22年から開催され今年で6回目となる野焼きには、13日のサハリン航路で日本から関係者15人が渡樺し、稚内市から青山副市長らが参加した。今回はこの野焼きの発案者で、この事件で当時22歳の長男真さん夫婦を亡くした宮崎県の陶芸家岡井仁子さん(79)が3年ぶりに参加して挨拶し3年ぶりに参加できた喜びと、末永い日ロの友好への熱い思いを語った。
 岡井さんの支援者やネベリスク市民らが作った皿など入ったかがり火に点火され犠牲者を慰霊していた。
 参加した青山副市長によると、3年ぶりに参加した岡井さんは歩行も困難で車椅子移動ということもあり、周囲に今回が最後の訪問になる―と話していたという。
 岡井さんら一行は19日午後のサハリン航路で帰国する。