サハリンで日ロ友好の野焼きイベント

サハリンで日ロ友好の野焼きイベント
ロシア極東のサハリンで28日、地元の人たちと北海道稚内市から訪れた人たちが日本とロシアの友好のイベントとして浜辺で陶器を焼き上げる野焼きを行いました。
サハリン州南西部のネベリスクでは、28日、地元の人たちと稚内市から訪れた人たちなどおよそ300人が浜辺に集まりました。

そして地元の人たちが作った花器や置物などの陶器200点余りを木材を積み上げて作ったやぐらの中に入れました。そしてやぐらに火をともして陶器を焼き上げる野焼きを行いました。

この野焼きは1983年にサハリン沖で大韓航空の旅客機が旧ソビエトの戦闘機に撃墜された事件で当時22歳の息子を失った日本人の陶芸家が犠牲者を追悼しようと始めたのをきっかけに日本とロシアの友好のイベントとして毎年、行われています。

陶器を作った地元の16歳の女の子は「心を込めて作りました。イベントは日本との距離を近づけてくれていると思います」と話していました。

また稚内国際文化交流協議会の岡谷繁勝さんは「静かに反省しながら平和を願う気持ちは日本人もロシア人も同じだと感じました」と話していました。

陶器は2日間かけて焼き上げられ、現地で展示されることになっています。