空港から出ると西日が強くさしている。
半袖になっている人が多かったけれど、まだ4月なので薄手の長袖の服でちょうど良かった。
今日はもう島には行けないので中心地へ向かうバスの中で今日泊まる民宿をスマートフォンで探す。
街の中心地からはよその宿よりは少し歩くけれど、評判が良さそうなところが見つかった。
どうやら空きがあるようなのでここに泊まることにした。
チェックインをするため、簡易的な個人情報を記入した。
民宿の女性主人がいぶかしげな顔で私を見てくる。
25歳の女性が平日に一人旅なんて怪しい、とでも思われたのだろうか。
門限、シャワーに入れるのは23時まで、一応23時以降になっても入れる鍵を渡され、変な人に引っかからないように門限を守って健全な旅にしようと思いながらありがとうございますと答えた。
部屋に荷物を置き、夕飯を適当に入った定食屋で済ませてバーを探す。ぐるぐると街中を巡り、一番落ち着いていておしゃれそうな店に入った。
この時私が行った波照間島へは石垣島の離島ターミナルから船で約一時間ほどの場所にある。
洋上航行なので、天候によっては大きく揺れ、運行されないこともある路線だが、二日目の朝は運良く晴れて波照間島へ向かうには絶好のチャンスだった。
島でも民宿に泊まることにした。
親切な宿の御主人が空いている時間に車で島を案内してくれた。
夜には宿で出会った一人旅の女の子と夜ご飯を食べたり、美しい星空観測のツアーに参加したり、宿に泊まっているほかのお客さんたちと軽いゆんたくをした。