今更な話題ですが、未だに誤解(曲解?)している人がいるようなので。
集団的自衛権の行使が必要になるのはアメリカとの共同作戦の為ではありません。少なくとも二義的な物です。
一番肝心な事実はアメリカの国力の低下により、これまではアメリカに任せて置けた国外の日本の国益を左右する事態に対し、日本自らが対処する必要に迫られるからです。
一番わかりやすいのはシーレーン防衛ですね。これまでは日本などの多数のアメリカの同盟国の為に、西太平洋〜インド洋〜ペルシャ湾/紅海+スエズ運河という広大な海域をアメリカは自国の税金で守ってくれていました。しかし流石のアメリカも国力が衰えています。もはや全世界に常時戦力を展開しておく事は不可能になりました。今後は日本がインド・オーストラリアなどと共同で守っていく必要があります。その際に集団的自衛権が必要なのですよ。
だから集団的自衛権の行使の際に想定されている同盟国とは、前述のオーストラリア、インドや、ASEAN諸国など日本と利害を共にする国々です。決してアメリカだけでは無いのですよ。