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エネルギー・電力設備

川口マーン惠美氏によるご視察

川口マーン惠美氏

川口マーン惠美氏
作家
日本大学芸術学部音楽学科卒業後、1985年ドイツのシュトゥットガルト国立音楽大学ピアノ学科修了。シュトゥットガルト在住。
1990年『フセイン独裁下のイラクで暮らして』でデビュー。以後、日独文化比較やドイツ情勢を書き続ける。『住んでみたドイツ8勝2敗で日本の勝ち』、『ヨーロッパから民主主義が消える』など著書多数。『ドイツの脱原発がよくわかる本』はエネルギーフォーラム賞の普及啓発賞を受賞。

「泊発電所」をご視察いただきました

作家の川口マーン惠美さんに、泊発電所の安全対策の状況や実践的な訓練をご視察いただきました。主な内容は以下のとおりです。

重大事故時の対策拠点となる緊急時対策所

緊急時対策所(指揮所)内で説明を受ける川口さん[右]

緊急時対策所(指揮所)内で説明を受ける川口さん[右]

泊発電所では、重大事故時に作業員が円滑に対処できるよう、1~3号機共用の「緊急時対策所」を高台に建設し、訓練などでの使用を開始しています。
指揮所(事故時の対策本部)に加え、待機所、空調建屋から成り、指揮所には国や自治体などとも迅速に連絡が取れるよう、複数の通信連絡設備も備えています。
川口さんには、それらの配備状況をご覧いただきました。

送水ポンプ車を使った訓練

訓練を見守る川口さん[右]

訓練を見守る川口さん[右]

重大事故を防ぐには「燃料を冷やし続けること」が重要です。そのためには、冷却用の「水」に加え、水を供給する「ポンプ」、ポンプを動かす「電源」の確保が必要です。
泊発電所では、常設のポンプや発電機を複数台設置。また、それらが使用できなくなった場合の備えとして、移動可能なポンプ車、発電機車などを複数台配備しています。
この日は、ポンプ車を起動させて、水源から水を汲み上げる訓練をご覧いただきました。

防潮堤

防潮堤を視察する川口さん[左]

防潮堤を視察する川口さん[左]

防潮堤を視察する川口さん[右]

防潮堤を視察する川口さん[右]

泊発電所では、福島第一原子力発電所を襲った海抜15m程度の津波が来ても泊発電所の敷地が浸水しないよう、高さ海抜16.5m、全長約1,250mの「防潮堤」を設置しています。
川口さんには、防潮堤を間近でご覧いただきました。

【視察後、川口マーン惠美さんにご感想をいただきました】

川口マーン惠美氏

安全対策全般を視察させていただきましたが、自然災害に対する対策がしっかりとられていると感じました。泊発電所が停止して5年が経過しましたが、泊発電所の皆さんの真摯で前向きな姿勢にとても感銘を受けました。社員の方々のモチベーション維持は非常に大事であり、引き続き、頑張っていただきたいと思います。

私の住んでいるドイツのエネルギー政策は、脱原発の方向に舵を切っていますが、再生可能エネルギーの導入量増加による電気料金の高騰など諸問題が発生しています。私としては、火力、水力、原子力、再生可能エネルギーなどをバランスよく使用していくことが重要と考えています。

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