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空手の形と組手について

u_zin0さん

2014/6/2411:21:24

空手の形と組手について

私は子供の頃、防具空手をしていました。形も組手もそれなりに熱心に取り組んでいましたが、組手の分野で形が全く生かされていないことに気付き、ふと形の有用性について考えたことがありました(組手試合は寸止めや軽い一撃では技有り、一本とみなされず、それなりに強力な一撃でないと点は入りませんでした)。
私の道場の先輩方も組手では正拳突き(腰まで引いた拳を歩み足と同時に回転を加えながら放つ)や下段払い、中段受け、上段受け等の形で多用される技を全く使用していませんでした。ほとんどアッパーやフックの無いキックボクシングのような有様で、空手である必要性が感じられません。
伝統派の方々の組手試合を見ても、突きでポイントを取る場合、ほとんどの場合が寄り足(剣道で言うところの送り足)からの順突き(刻み突き)、逆突きです。あれでは拳が当たるのは後ろ足を引きつけている間になるので、後ろ足で踏ん張れない。前足でブレーキをかけている事になるので重心速度がほぼ0。などとマイナス面が目立ちます。
歩み足からの、重心速度をそのまま衝撃力の最大値と力積に変えることの出来る正拳突きこそ、“伝統”“実戦”に関係の無い、“空手”というジャンルの肝だと思うのですが、果たしてこの正拳突きや払い受け等の技術を実戦や組手試合で使う事が出来るようになるまで、どれほどの訓練を積まなければならないのでしょうか。
また「実戦でも組手でも使えるぜ」という方はどれほどの修練を重ねてきましたか?

空手家の方や、空手家からキックボクサーなどに転向した方の試合から、空手の基礎であるはずの“形“の技術があまり感じられないので質問させていただきました。
ご解答の方をお待ちしております。

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budouseisinnさん

2014/6/2423:21:05

こんにちは。
そうですね。組手はわかりやすいですが、私も形のやる意味については10年以上悩みました。
聞いても「基本だから」くらいの答えしか返って来ず納得いかなかったものです。
組手で全く使わない動きなのに、なぜそれが基本なのか、という訳です。
まず、伝統派空手道の組手ですが、琉球から本土に空手が伝えられた後に、それを学んだ学生たちが勝手に始めたのが、今の組手の発祥です。
なので、元々の空手には、今の組手はなかったので、形が組手の役に立たなければおかしい、というのは実は違くて、別物と考えて良いと思います。
では、組手の役にも立たない形とは何ぞや、ということですが、形は、というより空手は元々は、武器を持った相手を想定したものです。
おっしゃるように形で出てくる上段受けや中段受けは、ボクシングやキックボクシングや空手の組手の試合などでは使われませんよね。
それは「パンチやキックしか使いいませんよ。審判が始めを言ってから始めますよ。ステップ踏んで、動ける準備をして良いですよ。」というルールだからです。
例えば背後からいきなり棒で殴りかかって来られたら、ボクシングや組手のようなステップが避けることができるでしょうか。振り向いたらもう、頭の上に棒が迫っている・・とっさに腕を挙げて受けるしかありません。
その後棒を振り回して来たら、ステップでは無理です。
さらには棒ではなく、例えば大きな石を両手で振り下ろされら、後ろの足をピンと伸ばした前屈立ちが理想です。
もちろん、絵に描いたようにきれいな形で、実際に闘う訳ではありません。形に登場する技の数々はそのままの形(かたち)で、実戦で使おうと言うのではなく、その技を材料として、応用することを想定しています。
先のお話しいたしました本土に空手を伝えた船越先生も、形は正しく、実戦は別物、という言葉を残されています。例えば上段受けなら、肘を直角に曲げ、身体から拳1つ分離れたところに肘を位置づけるのが最も強固です。それが形であり、それを学ぶことで、いざ実戦においても、それに近い受けができるようになるはずです。
よく組手と違い、形は実戦的ではないと誤解されがちですが、むしろ実戦的でないのはそのような訳で組手の方です。
ところで、今は空手は武術ではなく、武道となっていますので、実戦、実戦と言わず、形はむしろ実戦よりも、自己鍛錬の道具として広く親しまれています。
それを本物ではない(使えない)と嘆く人いますが、私は、時代が時代だし、武術というより武道ならば、実戦よりも自己を律するために形をやる、ということで、それはそれで良いと考えています。

  • 質問者

    u_zin0さん

    2014/06/2507:26:02

    もともとは組手はなかったのですか。どうりで形の動きとはまるで違う(悪く言えば生かせていない)動き、戦い方になるわけですね。

    武術だったころの空手では組手よりも形のほうがむしろ実戦(生死にかかわる)に生かせる技術だったのですね。

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doteiboydayoさん

2014/6/2421:14:27

俺は伝統派だけど、あんたの認識は甘いと思うよ
例をあげると

>逆突きが後ろ足で踏ん張れない
基本の逆突きも、当たる瞬間後ろ足で踏ん張る必要はない
大事なのは前の膝にいかに体重をかけるか
そして組手の逆突きも後ろ足で踏ん張っていないので伸ばす必要はない

>前足でブレーキをかけている
下手なやつはそうなるよね

つまりから基本や形が組手や実戦と乖離しているのではなく、あんたが未熟なだけだよ
俺自身は二~三流選手だったけど、組手は実戦で十分使えると思う
そこらへんの素人ならまず相手にはならないよ

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mhcrx943さん

2014/6/2421:06:50

空手の形に含まれてる技の数々を、試合や実戦の中で自由自在に使える人はあまりいないと思います。
それだけ難しいからです。
単純な受け技すら使えません。
フルコンや伝統派などの試合を見ていても、ただの突きや蹴りの攻防に終始します。
世界チャンピオンクラスの方の組手でもそうです。
では、形を作った空手の大家たちは、実際には使えない技を形に組み込んだのでしょうか。
僕は違うと思います。
個人的にはあまり好きではないのですが、現代の達人と言われる人に宇城憲治さんという方がおられます。
著作やDVDを多数出版しており、空手の世界では有名だと思います。
彼は、受け技に限らず多彩な技を使いこなします。
数々の武道家や格闘家がその技術に敬服し、弟子入りしています。
自分も宇城さんではないですが、とある琉球古武術の達人のセミナーに参加して、あまりのすごさに驚愕したことがあります。
その方に本気で突きを放ったのですが、それまで経験したこともないような技で防がれました。
打つ前に入り身になられ、体が動かなくなり突きを打てませんでした。
視線を誘導されてしまい、自分の打ちたいところに突きが打てませんでした。
睨まれただけで背筋がぞくっとして凍り、攻められませんでした。
もちろん相手の突き蹴りなどたやすく捌いてしまいます。
思うに、自分の攻撃が打つ前から完全に読み切られてるなと。
例えば、約束組手だと誰でも簡単に受け技を使うことができますよね。
相手が打つ前から何がくるのかわかっているわけですから。
達人たちは相手の攻撃の気配を察知してしまう能力が異常に高いのだと思います。
また、そういうやり方があるのだと思います。
形を作った大家たちも、そういうやり方を身に着けていたんだと思います。
そうでないと、ああいった複雑な技を実戦の中で使うことは、できなかったはずです。
現代人が考える強さとは、質の違うものだったのでしょう。
昔の人達は命のやり取りが身近にあったでしょうから、現代人が試合でやるように、勢いを頼りに腕力まかせに突っ込むやり方では、生き残ることはできなかったと思います。
そして身を守る技術を徹底的に追求した結果、攻撃の気配を察知してしまう術を会得したのではないでしょうか。

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2014/6/2418:50:29

空手の受けや突きは本来、両手を同時に使うことを想定しています。
それが分からないと、どうしても攻防を分けて考えてしまう。
www.youtube.com/watch?v=JkAPL-fM8Ik

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berubonbonさん

2014/6/2418:04:02

フルコン経験と護身術(戦闘術)経験者です。質問に「実戦」という文字があったのでお答えさせて頂きます

>下段払い、中段受け、上段受け等の形で多用
基本形での使用は無いと思いますよ。基本はあくまで基本、つまり応用を覚えるための基礎であり、試合などではまず応用を用います。

形について・・・「形の出来で競う競技」ですから、それはそれでいいのではないかな?

武道の練習や試合は決められたルールの範囲内で競うものであり、実際に相手を戦闘不能にまで追い込むものではないので「限度が限られます」。

試合は別として「実戦」で使えるようになるには、少なくともまともに受けると激痛を伴う練習で無いとしっかりとした見切りや受けは身に付く事はありません。

私は10年以上のフルコン経験が有りますが、試合ルールは勿論、連続組手ルール、または反則を用いる禁手練習+その応用を考えても「武道の考えでは実戦とは程遠い」との考えにたどり着いたので、護身術を学ぶに至った経緯がございます。

潰せる技術があっても実際に人を潰せるとは限りません。加減という躊躇は命取りになりますし、1本を取ったから、倒したから終わりではない。相手が完全に戦闘不能・戦意喪失して初めて「その場だけは脅威から逃れられます」それが実戦です。

「普段練習してない事がいきなりできるほど人は器用ではない」のです。そういう自惚れが武道には少なからずある。

実戦は武器もあれば相手が複数ということもあり、後ろから襲われることもあります。さらに「自分が万全の状態で戦いに望めるとも限りません」。ゆえに、いかに効率よく相手を倒し、脅威から逃れるかが求められます。
ド派手なパフォーマンス的行動は全くなく、見切りに始まる貰わない防御、前蹴り・掌底等素早く出せる効率的な攻撃と効かせ方、そして関節技を用います。

フルコンから役立ったのは「攻撃を効かせる考え」、最高1tレベルの攻撃から大怪我せずに済むことができる「何重にも敷かれた防御法」、連続組手における「無差別級相手に時間経過と共に動きにくくなる体での効率の良い組手」は戦闘術を学ぶ基礎としては大いに役立ったとは思っています。でもあくまでバックボーンでしかない。

普通に武道を実戦に持ち込むなら使えるという考えよりは「怪我しないで済むだけ」を考えたほうが良いです。組手による対戦経験は喧嘩など比べ物にならないほどこなすはずですから、そう大怪我せずに済むでしょう。実戦と武道は似て非なるものですから一緒にしないほうが良いのです。理論上どれも最強の武道にどれが優れてるなどありません。

もしその枠を超えるなら、その時に初めて自分が学んできた物の中で何が役に立ち何が役に立たないか自覚するでしょう。

最後に、護身術が最強か?・・・どうでしょうね。身を守る技術であり「競う物ではない」ですので「そういうものさしで図るものではない」。ただ、自己防衛の術・考えとしては非常に優れたものです。

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