北朝鮮ミサイル 米「技術的問題の可能性」警戒続ける
k10011077701_201707280728_201707280732.mp4
アメリカ政府の当局者は新たな弾道ミサイルの発射準備と見られる動きを見せている北朝鮮について、準備の段階で技術的な問題が起きた可能性があるという見方を示す一方、依然、発射に向けた動きはあるとして警戒を続けていることを明らかにしました。
ICBM=大陸間弾道ミサイルの開発を進める北朝鮮について、アメリカ政府は先週から北朝鮮北西部のピョンアン(平安)北道クソン(亀城)付近で、弾道ミサイルの発射に使われる機材を搬入するなどの動きを確認し、今月4日に続くICBM級の弾道ミサイルの発射への警戒を強めています。
これに関してアメリカ政府の当局者は27日、当初、発射に踏み切る可能性を予測していた朝鮮戦争の休戦から64年となる27日、北朝鮮が発射しなかったことについて、準備の段階で技術的な問題が起きた可能性があるという見方を明らかにしました。
北朝鮮の周辺では27日、天候も悪かったということですが、クソン付近では27日も発射に向けた動きが観測されているということで、アメリカ軍などは依然、北朝鮮がICBM級の弾道ミサイルを発射する可能性はあると見て警戒を続けています。
これに関してアメリカ政府の当局者は27日、当初、発射に踏み切る可能性を予測していた朝鮮戦争の休戦から64年となる27日、北朝鮮が発射しなかったことについて、準備の段階で技術的な問題が起きた可能性があるという見方を明らかにしました。
北朝鮮の周辺では27日、天候も悪かったということですが、クソン付近では27日も発射に向けた動きが観測されているということで、アメリカ軍などは依然、北朝鮮がICBM級の弾道ミサイルを発射する可能性はあると見て警戒を続けています。
国務次官補代行「対応準備できている」
アメリカ国務省で東アジア政策を担当するソーントン国務次官補代行は、27日、記者団に対し、北朝鮮が新たな弾道ミサイルの発射準備と見られる動きを見せていることについて、「発射に踏み切らないよう強く求める。今月4日のICBMの発射のような重大な挑発行為が起きれば、われわれは、深く失望するだろう」と述べ、北朝鮮に強く自制を求めました。そして、ICBM級の弾道ミサイルを発射すれば、重大な挑発行為とみなすと警告し「同盟国とともに重大な挑発行為に対応する準備はできている」と述べ、北朝鮮をけん制しました。
米陸軍参謀総長「時間の経過でさらに危険に」
アメリカ陸軍制服組トップのミリー参謀総長は27日、首都ワシントンでの講演で北朝鮮のICBM=大陸間弾道ミサイルについて、「大方の予測を超える早さで大きく進歩しているのは明らかだ」と述べ、予測を大幅に上回る速さで北朝鮮のミサイル技術が進んでいるという見解を明らかにしました。
そしてアメリカの政策は北朝鮮にアメリカを攻撃できる核兵器を持たせないことだと強調した上で、「外交、経済面でのさまざまな手段で平和的な解決を目指し、われわれ軍はこの努力を全面的に支援しているが、時間は少なくなりつつある。北朝鮮は極めて危険で時間の経過とともにさらに危険になる」と述べ、軍事的な選択肢も念頭に北朝鮮を強くけん制する姿勢を示しました。
北朝鮮への対応をめぐってはアメリカ軍制服組トップのダンフォード統合参謀本部議長が今月22日、西部コロラド州での講演で外交努力に全力を尽くす時だと強調する一方で、「北朝鮮の核能力に対抗して軍事的な選択肢をとることが想像出来ないことかというと、そんなことはない。私にとって想像出来ないのはこの地に届く核兵器の能力を許してしまうことだ」と述べ、外交努力が失敗した場合の選択肢として軍事行使も排除しない考えを示していました。
また、国防総省は北朝鮮がアメリカに届く核兵器を搭載したICBMを保有する時期について従来の予測を大幅に短縮し、早ければ来年にも実戦配備出できるようになるとする新たな分析をまとめたとされていて、アメリカ政府の危機感がこれまでになく高まっています。
そしてアメリカの政策は北朝鮮にアメリカを攻撃できる核兵器を持たせないことだと強調した上で、「外交、経済面でのさまざまな手段で平和的な解決を目指し、われわれ軍はこの努力を全面的に支援しているが、時間は少なくなりつつある。北朝鮮は極めて危険で時間の経過とともにさらに危険になる」と述べ、軍事的な選択肢も念頭に北朝鮮を強くけん制する姿勢を示しました。
北朝鮮への対応をめぐってはアメリカ軍制服組トップのダンフォード統合参謀本部議長が今月22日、西部コロラド州での講演で外交努力に全力を尽くす時だと強調する一方で、「北朝鮮の核能力に対抗して軍事的な選択肢をとることが想像出来ないことかというと、そんなことはない。私にとって想像出来ないのはこの地に届く核兵器の能力を許してしまうことだ」と述べ、外交努力が失敗した場合の選択肢として軍事行使も排除しない考えを示していました。
また、国防総省は北朝鮮がアメリカに届く核兵器を搭載したICBMを保有する時期について従来の予測を大幅に短縮し、早ければ来年にも実戦配備出できるようになるとする新たな分析をまとめたとされていて、アメリカ政府の危機感がこれまでになく高まっています。