次回予告をしておきながら、二か月のブランクをお許しください。
この間、日本国内、多くの出来事がありました。
文部科学省の官僚の天下り問題、森友学園の問題に端を発した
相変わらずの政、官、財の癒着。
書こうと思っていたことが、もっと楽しい話題となり、ワイドショーを
賑わせてくれました。
当ブログでも、癒着という言葉を「忖度」と変えないといけないのか!!
と思いながら、続きを書いて参ります。
皆さんが医療機関や薬局で支払っているのは、本来の診療にかかった
もろもろの費用や薬代の内の、僅か1割~3割ほどです。
これを自己負担金と呼んでおり、それ以外にかかった費用は
医療保険で支払われています。
このため診療に係る費用や薬の値段は国が定めております。
一般的に会社員の給与は景気の動向に合わせて多少なりとも
年々ベースアップをして行きます。
医師、獣医師、薬剤師、看護師も、一般的な会社員と同様に
自分達の生活を守るためにはベースアップを要求しなければなりません。
一般の会社と異なるのは、病院や薬局がベースアップを要求したとしても
金庫の大元は国が握っているために、自助努力だけでは、どうにも
ならないことです。
医療機関は診療報酬をアップしてもらいたいし、薬局は、国が定める
薬価が高くて仕入れ値が安い状況が最高なわけです。
しかし、この薬価は年々下げられ、前のブログで説明しました
”利ザヤ”は全く期待できないのが現状です。
では国が定めた決めごと、法改正に、物を申すにはどうしたらよいのか?
結論は、政界や官僚に物が言える人材をつくることでした。
日本医師会には武見太郎先生という、” ドン ” が存在しました。
武見太郎 氏
「武見天皇」 「ケンカ太郎」 と呼ばれ、厚生省のお役人様を敵に回しながら
医師の利益と権利を守るために絶大な力を発揮した方でした。
また国の法律や制度を改革するのは国会議員ですから、医師会や薬剤師会
看護師会は自らの組織から組織内候補として国会に議員を送り込んできました。
坂口力氏や中山太郎氏など、医師で厚生大臣や閣僚を経験された方は
多数おられます。
薬剤師会も負けてはいられません。
医師の利益が優先され、中々医薬分業が進まない時代を打破するために
石井道子氏を政界に送り、この方のお陰で、医薬分業が加速、推進された
歴史があります。
石井道子氏 藤井もとゆき氏 とかしきなおみ氏
現在、国会議員として活躍されている薬剤師は4名おります。
防災担当大臣の松本 純氏 、 逢坂 誠二氏。
昨年の参議院議員選挙で薬剤師連盟の推薦する候補者として
再選されたのが藤井もとゆき氏。
水戸で行われた藤井氏を励ます会の応援に駆けつけてくれたのが
とかしきなおみ氏でした。
このような感じで、政治と医療は密接に絡みつつ、それぞれの立場で
権利と利益のために戦っているわけです。
では製薬会社と政、官は、どうなっているのか?
この部分は、また別な意味で、しっかりとした「絆」が存在します。
次回はこのお話で。
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