天才伊藤浩士先生の末の世の憂鬱ブログ

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 ネットのなかでは今や、マスコミは在日の支配下にあるというのが定説になってしまいました。その証拠として、日本のマスコミは反日報道を繰り返しているとネトウヨは主張します。その反日報道がなにかといえば、俺様の意見を取り上げないといったことになります。もしどこかのテレビ局がネトウヨをコメンテーターに大量採用すれば、即座に親日愛国テレビ局といった評価になるはずです。

 

 5年か6年前には、フジテレビが韓国人の支配下にあるとしてネトウヨのやり玉に挙がっていました。フジテレビは産経新聞系であり、昔から一貫して、平和運動や労働運動目の敵にして、自民党を支持するような報道をやってきました。それが韓国人の支配下にある反日テレビ局とは、あり得ない議論だったのですが、ネットのなかで事実とされて、フジテレビに対するデモも行われました。

 

 フジテレビの大株主には在日韓国人はいないのですが、ネトウヨの議論は株主の構成を無視するところにあります、株主を無視して企業の支配を語るのです。

 

 フジテレビのときには、電通に強要されて反日報道をやっているとされて、その証拠として、電通の故成田豊元会長は韓国生まれで韓国から勲章も貰っているから、フジテレビ圧力をかけて、韓国ドラマを放送させているのだ、日本人のためのテレビ局であれば韓国ドラマなど放送しないはずだ、といったかたちで議論が展開されていきました。

 

 成田氏は韓国生まれですが、父親か朝鮮総督府に勤務していた日本人で、母親も日本で結婚して夫婦で韓国に赴任していた日本人です。韓国人どころか、韓国を植民地支配していた側に立っていた人間でなのです。成田氏は韓国の勲章も受けていますが、日本の勲章も受けています、大企業のトップであれば当たり前のことです。

 

 元の会長が韓国で生まれたなどという薄弱な理由で、電通に、韓国のためにテレビ局に圧力をかけなければならない事情はないのですが、ネトウヨたちは電通の圧力でフジテレビは韓国ドラマを放送して、日本を貶めている反日テレビ局であると認定して、攻撃を加えたのです。過去のフジテレビの自民党寄りの歩道姿勢からすればあり得ない話なのですが、それが通ってしまうのが日本の今の状況であると思えます。

 

 ネトウヨは電通が、と如何にもテレビ局の裏事情を知っているように言いますが、実際には全くの無知なのであり、韓国人の支配下と言った話も無知から出ていますが、この話題は明日に続きます。

 

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