手足口病 1週間の患者数2万人超 大きな流行に

手足口病 1週間の患者数2万人超 大きな流行に
幼い子どもを中心に手足や口に発疹ができる、手足口病は全国から報告された1週間の患者数が、今シーズン初めて2万人を超え、大きな流行になっています。国立感染症研究所は、今後1週間から2週間でピークを迎えるとしていて、特に子どものいる家庭では手洗いなどの対策を徹底するよう呼びかけています。
手足口病は幼い子どもを中心に手や足、それに口の中に発疹ができるウイルス性の感染症で、まれに脳炎などの重い症状を引き起こすことがあります。

国立感染症研究所によりますと、今シーズンは6月ごろから各地で患者が増え始め、全国的な流行になっています。今月16日までの1週間に、全国およそ3000の小児科の医療機関から報告された患者の数は2万5968人と、今シーズン初めて2万人を超えました。

一医療機関当たりの患者数を都道府県別で見ますと、兵庫県が17.47人と最も多く、次いで三重県が16.87人、高知県が16.47人、大分県が16.17人などとなっていて、44の都道府県で前の週より増加しています。

国立感染症研究所では今後1週間から2週間でピークを迎え、過去10年では最も大きな流行になった平成23年と同じ規模の流行になる可能性があると見ています。

国立感染症研究所の藤本嗣人室長は「全国的にさらなる患者の増加が懸念される。特に子どものいる家庭では、石けんによる手洗いなどの対策の徹底のほか、暑い時期なので患者が水分を十分に補給できるよう気をつけてほしい」と話しています。