25日午後3時15分ごろ、名古屋市中村区香取町2丁目のマンホール内にいた男性作業員(52)が、下水管から流れ込んだ大量の雨水に流された。作業員は約190メートル下流のマンホールまで雨水貯留管(直径3・25メートル)の中を自力で歩き、約45分後に消防に救助された。病院に救急車で運ばれたが、意識ははっきりしているという。

 市上下水道局によると、作業員は同僚3人とマンホールに接続する雨水貯留管内から空気を抜く管を取り付ける作業をしていた。雨が激しくなったため、請負業者が事故の直前に退避指示を出したが、この作業員が逃げ遅れたという。同僚が119番通報し、付近のマンホールを捜索中、救助を求める叫び声に気付いて発見した。

 名古屋地方気象台は午後3時17分、名古屋市内に大雨注意報と洪水注意報を発令していた。同気象台は午後3時からの1時間に21ミリの雨を観測した。