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2007年11月10日 (土)

吸音について考える

以前から今やっている片ダンボールによる吸音処理ではなく、もっとスマートな吸音処理が無いかと考えていました、吸音ボード(パネル)で検索していったところ、吸音ボードのメーカーのサイトで吸音ボードの裏側に空気層があると低域まで効果的な吸音が可能であると書いてありました、残念ながらそこのサイトは見失ってしまいましたが、検索していくと同じ内容のサイトを見つけましたので、引用させていただきます。

5701glasswiilabsorption2 そこからの引用です、ご免なさい。
これを見ると、遮音率(透過損失)が大きいコンクリート壁はほとんど吸音効果がなく音が強く反射することが分かる。一方、いわゆる吸音材とされるグラスウールや石膏ボードは1000Hz以上の中高音域での吸音率は良好だが、低音域(125Hz)では吸音効果が失われる。従ってこのままだと、定在波の発生は抑えられない。低音の吸音効果を増すには、吸音ボードの背面、壁との間に空気層を導入するのが有効で、下図に、50mm厚のグラスウール材の背面に100mm、300mmの空気層を導入した場合の吸音率を示す。
グラスウール材の背面、壁面との間に100mm、300mm の空気層をおいた場合の残響室法吸音率の周波数依存性を示す。300mmの空気層を入れると低音においても良好な吸音率を示す。原因は、グラスウール材が低周波で共振し、背面の空気層でエネルギーが吸収されるためと思われる。
元のサイトです。http://www.ne.jp/asahi/shiga/home/MyRoom/roomacoustics.html

非常に参考になりますね、これを自分の部屋に当てはめてみると長辺方向に70㎝と40㎝の背面の空気層を持った吸音壁を作る事が可能なので相当良好な成果が期待できそうです。
考えてみると今やっている吸音管の内部の空洞も実はこの空気層の役割を果たしているのではないかと思っています。35㎝の管を壁面方向に2重に設置しているわけなのでそれなりの厚みを持つ空気層を形成しているとも考えられます。
このやり方で部屋の長辺側の両方の壁にダンボールの吸音管の代わりに吸音壁を設ければ低域の定在波対策としてはかなり効果的と思われます、吸音ボードのサイトも見つけました。
http://www.ne.jp/asahi/shiga/home/MyRoom/roomacoustics.html
これはメーカーのサイトですがあちこちで販売しているようですね、価格も結構お手頃ですが、壁を作るとなると内装業者の力を借りなくてはきちんとした物が出来るかどうか分かりません、そうなると費用も掛かりそうです、吸音ボードを自立させる方法と周辺まできっちり合わせ込むため、裁断も考えなくてはなりません、今後どうするか思案のしどころです。

現在、部屋の両側を吸音ダンボールで2重にしていますが、試聴している限りでは非常に良好です。DS-2000ZXをそのまま鳴らすと低域が引き締まりすぎてタイトな低音になりますが、AX10AiのラウドネスをONにするとこれがまた非常に良い感じで低域を増強してくれます、ブーミーにならず厚く引き締まった低音です、密閉型のダイヤトーンからこんな低音が聴けるようになるとは思ってもみませんでした、2000ZXを使い始めてから最高のサウンドが出るようになりました。少し前まではAUDIENCE82だけにしようかと思っていましたが、今は立場が逆転してしまいました、ロイ・へインズを聴いても十分納得できるだけの低域再生が可能です。
勿論スピーカーのウーファーが高性能でないと低域の大きな補正は音の破綻を招いてしまいますが、2000ZXのウーファーは非常に低歪みの磁気回路を採用している為、低域の大入力に対しても十分持ちこたえます。
20Hzの正弦波を入力して音量を少しづつ上げていくと重低音が聞こえてきますが、更に音量を上げてゆくと部屋がビビリだしますが、その状態でもウーファーから歪んでいるような音は聞こえてきません、2000ZXのウーファーは低歪みという意味ではかなり高性能である事は間違いないと思います、この音をフルバンドフェイズコントロールで補正したらどうなるんだろう、妄想が膨らんできますね、LX90は大きな値引きが見込めそうも無いので悩ましいですね~。

スピーカーをAUDIENCE82に切り替えて一日聴いていたら、オヤオヤ、こっちも捨て難いね。明らかにキャラクターが違うんだけどどっちも素晴らしいサウンドです、やっぱりローエンドが伸びていると空気感のような物が違いますね。結局、吸音を強化するとルームアコーステッィクからくる色付けが減り、イコライジングが素直に掛かる為、短所をスムーズに補正する事が可能になるようです。

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