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メイン水槽のピライーバが飼育1年10か月で72センチに成長しました。この大きさになってもスポットは増加の一途で、一見「フィダルゴ?」と見間違えるほどです。
エステレーラとはポルトガル語で星を意味しますが、まさに「エステレーラピライーバ」と呼んで違和感がないところまで来たと思います。
ピライーバ飼育1年10ヶ月で9センチから72センチに成長。スポットはまだまだ増えそうな雰囲気です。
実際のところピライーバをエステレーラ化するよう育成する意図など全くなく、スポットが残るのはまだ幼魚である証なので、早くなくなってほしいと思っていました。
しかし、ここまでくれば開き直ってスポットを極めたい気持ちになっています。一応ピライーバの中でも「エステレーラピライーバ」はレアというか写真すらほとんどないレベルで、現在の私のピライーバを「エステレーラピライーバ」と呼んでいいのかどうかすら分からないほどの「レア度」であると言えます。
例えるなら「ピラー」並みの「レア度」で「幻(まぼろし)」レベルといったところでしょうか。 前にも書いた通り、ピライーバ(本ピラ)はかつては現在のフィダルゴやパティー並みの「レア度」でしたが、ここ2年の大量入荷でその位置付けも変わってきています。初夏から秋口に入荷が多いですので、今年もこれから大量入荷の可能性があります。
こうなってくるとよりレアなエステレーラピライーバがクローズアップされてくるのは自然な流れだと思います。
かつてはピライーバは上流産の「レオパードピライーバ」、中流産の「ピライーバ(本ピラ)」下流産の「エステレーラピライーバ」の3タイプがいるとされていましたが、現在は「レオパードピライーバ」は別種とされています。 現在も「ピライーバ(本ピラ)」と「エステレーラピライーバ」は同種のバリエーションとされているようですが、この見解には私も賛成します。
そして同種であれば育て方によって「ピライーバ(本ピラ)」を「エステレーラピライーバ」に育てることができても不思議ではないと考えます。このことは裏を返せば「これぞ本物のエステレーラピライーバ」といった個体が輸入されても、育て方によっては普通のピライーバになる可能性もあると言えます。
ではどうして私のピライーバはエステレーラ化したのか? ここからはこの理由について考察したいと思います。まずは導入から現在までの写真を時系列順にご覧ください。
写真をご覧いただければ明らかですが、メイン水槽導入直後までは至って普通のピライーバでした。したがって、エステレーラ化した秘密はメイン水槽での飼育環境にありそうです。
このことを裏付けることとしてレオパードピライーバの変化があります。レオパードピライーバもメイン水槽導入後スポットが増えてきています。写真をご覧ください。
120*60*60水槽時代のレオパードピライーバ(下から2匹目)。至って普通のレオパードピライーバです。
ではメイン水槽の何がエステレーラ化を促しているのでしょうか? 本当は情報を出し惜しんで自分だけ楽しみたい気持ちもあるのですが、できる限り考察して情報提供しようと思います。
条件として考えられるのは「水質」「餌」「光」に加え「水流」「水槽の大きさ」「同居魚との力関係」「低床の種類」といったところでしょうか?
1つずつ現状を書いていくと、「水質」に関しては2週に1回80%換水、ろ過はオーバーフローと外部の半々で、塩などは一切入れていません。「餌」はここ1年以上ビッグキャットのみです。「光」は120センチ水槽用LEDと30W中華LED投光器を1日16時間程度。「水流」は中華DCポンプ+エーハイム外部フィルター×3。「水槽の大きさ」は240(W)*150(D)*70(H)。「同居魚との力関係」はピライーバにプレッシャーを与え得るのはアトランティックターポン1匹です。「低床の種類」は30センチ角磁器タイルです。
この中で一般的なピライーバ飼育者と大きくかけ離れていて、尚且つ体の模様に大きな影響を与えるものは「低床の種類」であると考えます。
磁器タイルの質感とコケや汚れによる模様への迷彩の効果としてスポットが出てきていると考えています。加えて中層を泳ぐアトランティックターポンのプレッシャーがそれを加速している感があります。 もちろんこの推測は間違っている可能性もありますが、多くのピライーバ愛好家がエステレーラ化に挑戦するようになれば、いずれ真相は明らかになると思います。今回はその可能性を示せただけでも意義があったと思います。
さて、これだけ「レア」だの「幻」だの「情報を出し惜しむ」だの書いて、1年後にはスポットが全て消えて「普通のピライーバになりました」となる可能性も無きにしも非ずですが、その時はただの愛魚自慢だったと笑い飛ばしてくださいませ(汗 |
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