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- 池上恭司 院長
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- 池上恭司 院長
東急田園都市線三軒茶屋駅から徒歩10分。世田谷ティーズヒル生活支援棟の3階に、「フロッギーズクリニック」はある。その名の通り、一歩足を踏み入れれば沢山のカエルたちがお出迎えしてくれる院内は、穏やかな照明やBGMも相まって、まるで南国のホテルにでもいる気分。なかでも診療室は、そこが医院であることを忘れさせてくれる居心地の良さだ。診療科目は内科・小児科・心療内科・精神科。院長である池上恭司先生の専門はメンタルヘルスケアだが、診療科目にこだわらず、あらゆる相談に乗ることが診療のモットー。笑顔を絶やさない優しい語り口に、質問をなげかけているこちらが、逆に話を聞いてもらっているような感覚に陥ってしまった。身体的ケアとメンタルヘルスケアを同時に受けられ、子どもから高齢者までが信頼を寄せるドクター。その診療の秘密を探ってみよう。
(取材日2013年6月18日)
内科・小児科もカバーした、地域で気楽にメンタルヘルスケアを受けられるクリニック
―院名がとてもユニークですね。
「フロッギー」というのは、オタマジャクシからやや大きくなった、カエルの赤ちゃんのことです。私は以前からカエルが好きで、妻からも、垂れ目で口を大きく開けて笑うところが『セサミストリート』に出てくるカエルのカーミットに似ていると言われていたので、開業に際してクリニックのキャラクターを決める際、迷わず「カエルにしよう」と思ったんですよ。ゲストの皆さんもほとんどの方が「なぜカエルなんですか?」と聞かれます。興味や親しみを持っていただき、同時に皆さんの緊張を和らげる効果もあるといいなと思っていたので、この名前にして本当によかったと思っています。院内に飾られたカエルグッズはほとんどが私のコレクションですが、診療室の机に飾っているものの中には、ゲストの方からのプレゼントも沢山混ざっているんですよ。
―内科・小児科・心療内科・精神科を診療されているのですね。
私の専門はメンタルヘルスケア、いわゆる精神科です。心のケアを地域で気楽に受けられる医院をつくりたいと思い、そのために、内科や小児科という、かかりつけ医として必須な診療科をカバーしてきました。ですが、あまり診療科にはとらわれず、皮膚科・耳鼻科・眼科なども含めて、困った時のかかりつけ医として利用していただきたいというのが当院のコンセプトなんです。メンタルクリニックというと、なるべく人目につかないよう、駅前の雑踏などに紛れてある場合が多いのですが、当院は駅から離れた住宅街にあります。小さなお子さんからご高齢の方まで、心と体、それぞれの問題を抱えた方が共存している珍しいクリニックですが、内科や小児科で当院にかかる方やご家族は、私の専門が精神科ということは知らないかもしれません(笑)。それほど、自然に地域の中に溶け込み、信頼していただいています。
―先生は患者のことを「ゲスト」と呼ぶのですね?
「患者」という言葉には、どうしても「病んでいる」という意味合いが出て、好きになれないんです。ドクターと患者の間には、ともすると上下関係が生まれがちですが、医療とは利用者を優先すべきもの。患者ではなくゲストだと意識することによって、「我々の持っている技術や知識で対応させていただきます」という思いが自然と湧きますし、体調が悪くて来院されているゲストに少しでもリラックスしてもらえる雰囲気にしようという心配りにもつながります。とは言っても、私もスタッフも完璧な人間ではありませんから、時には私どもの対応に不平・不満をもたれることもあるでしょう。ただ、そんな時でも、皆さんがその不満を心にためることなく、私たちに直接言えるような雰囲気にはしておきたいと思っています。
話を聞くことを大事に、スポーツやゲームを通した集団療法で社会復帰をサポート