男性溺死 少年が救助せず動画撮影し波紋 米フロリダ州

男性溺死 少年が救助せず動画撮影し波紋 米フロリダ州
アメリカ南部フロリダ州で男性が池で溺れて死亡し、現場にいた少年5人が助けを求める男性を無視して、笑いながら動画を撮影していたことが明らかになり少年たちの行動に波紋が広がっています。
アメリカ南部フロリダ州オーランド近郊で、今月9日、31歳の男性が池で溺れ、5日後、遺体で見つかりました。

その後、男性が溺れた現場に居合わせた14歳から18歳の少年5人が、男性が溺れる様子を撮影したおよそ2分間の動画がインターネット上で公開され、遺族や動画を見た人たちから批判の声が上がりました。
少年たちは助けを求める男性を無視して、「死ぬぞ」とか「死んだ」などと笑いながら動画を撮影していたということです。
警察は当初、救助や救助要請を義務づける法律がないとして、少年たちを罪に問うのは難しいという見方を示していました。

しかし21日になって声明を出し、「刑事責任を求めることが、彼ら自身の行動に責任を持たせることだ」として男性の死亡を通報しなかった軽犯罪法違反の疑いで少年たちの訴追を求める方針を明らかにしました。

また地元の市長が「若者たちの良心の欠如に言葉を失う。今回のケースが新たな法案の例になるのであれば、実現に向けて前進させる」などとする声明を発表し、法律の改正に言及するなど少年たちの行動に波紋が広がっています。