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【社会】

米軍基地前に「人間の鎖」 2000人が「辺野古新基地反対」

人間の鎖をつくる参加者=22日午後、沖縄県名護市辺野古で

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 米軍普天間(ふてんま)飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)の移設先、名護市辺野古(へのこ)の米軍キャンプ・シュワブのゲート前で二十二日、移設反対派の市民ら約二千人(主催者発表)が、「人間の鎖」として基地フェンス沿いに約一・二キロにわたって手をつなぎ、抗議集会を開催した。参加者は「辺野古新基地反対」と訴えた。

 沖縄県が移設工事差し止めを求めて二十四日に那覇地裁に改めて提訴するのを前に行われた。猛烈な暑さの中、稲嶺進名護市長は、「この行動を、知事を支え、新基地建設をストップさせるためのエネルギーに変えていこう」と声を張り上げた。

 別の参加者は「行政の抵抗に委ねるのではなく、一人でも多くゲート前に結集し、闘いの鎖をもっと太く長く強くしていこう」と呼び掛けた。

 参加者らは、移設阻止の願いを託して風船約千個を飛ばし、基地に向かって手をつなぎウエーブをつくった。

 辺野古と同じ沖縄本島北部にある米軍北部訓練場(東村(ひがしそん)など)の部分返還の条件として、政府が昨年七月に東村高江周辺にヘリコプター離着陸帯(ヘリパッド)四カ所の建設工事に着手してから二十二日で一年となった。

 うるま市から集会に参加した伊波義安さん(75)は「大量に機動隊を動員して強行した高江の手法が、辺野古でも行われようとしている」と批判した。

 

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