〈時代の正体〉「差別の現実知って」朝鮮学校生徒が訴え 横浜駅前
- 社会|神奈川新聞|
- 公開:2017/07/21 08:35 更新:2017/07/21 08:37
高校無償化の適用と補助金支給を訴える朝鮮学校の生徒ら=横浜駅前
高校にあたる高級部1~3年生約90人が3カ所に分かれてマイクを握った。「民族教育を受け、自分らしく生きるのは当然の権利」「教育の場に政治的理由を持ち出し特定の学校を除外することはあってはならないのでは」「私たちも学生。学ぶ権利は平等なはず」「私たちは差別がなくなり共生できる日を望んでいます」と口々に訴えた。
チラシには自分たちの親も納税の義務を果たしていることなどを記し、献血や地域のイベントに参加している写真を添え、地域社会の一員として共に生きている姿を伝えた。
自ら手を伸ばしてチラシを受け取った仕事帰りの女性(54)は「夫の収入が減り、私学助成金に救われている身で人ごととは思えない。職場でもフィリピンやタイの人たちへの差別を目の当たりにしている。差別がまかり通っている国は国際社会からも孤立する。自分たちの社会の問題として考えていきたい」と話した。
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