チョコレート・コンフュージョン


(;`・ω・´)「今回はメディアワークス文庫の『チョコレート・コンフュージョン』を取り上げたいと思います」

(´・ω・`)「著者は星奏なつめ氏。第22回電撃小説大賞でメディアワークス文庫賞を受賞してデビューした作家さんだね。帯には綾崎隼氏の『ベッドの中で足をバタバタさせながら読みたい恋愛小説オブ・ザ・イヤー第1位と言わざる得ません!』とのコメントがある」

(;`・ω・´)「是非、第2位以下を聞いてみたいです」

(´・ω・`)「帯の文句の通りコメディ恋愛小説だね。それもかなり、いや、壮絶に甘いストーリー

(;`・ω・´)「著者は女性の方なんでしょうかね? 男が読むとちょっとした違和感を覚える部分もありました」
(´・ω・`)「ストーリーは三白眼で凶悪面の北風龍夫(35歳)にアラサーのOL三春千紗(27歳)がひょんなことから手違いの愛の告白をしてしまい、勘違いに勘違いを重ねるズンドコストーリー

(;`・ω・´)「物凄く凶悪な顔で周囲に怖がられているけど実は心優しい主人公は『エンジェル伝説』の北野誠一郎を思い出しました」

(´・ω・`)「ギャップのあるキャラクターというのはよくあるけど、読んでいて早い段階から北野誠一郎のオールバックに三白眼でイメージで固定されてしまったくらい。で、実は違和感を覚えたのは彼のキャラクター

(;`・ω・´)35歳で会社で孤立していて彼女もいないという不憫なキャラなんですが、それだともうちょい彼の心がダークサイドに落ちていても不思議じゃないですよね。その点、この北風龍夫はピュア過ぎるような気がしました」

(´・ω・`)「その点を抜きに考えれば、非常に楽しめる勘違いラブコメ。間違った告白をしてしまった主人公・三春千紗(※二人の視点が交代するストーリーです)が徐々に恋に傾いて、転がり落ちていく感じが実に面白い」

(;`・ω・´)「チョロいっちゃあ、チョロい主人公です」

(´・ω・`)「三春千紗は自分の恋心を『恋の子猫』という表現で描写するのよ。作中で何度も何度も出てきて色んなアクションをするのがけっこうツボだった」

(;`・ω・´)「この三春千紗もけっこう面倒くさい人ですよね」

(´・ω・`)「恋の一番楽しい部分である、他者とちょっとずつ相互に理解し合い距離を詰めていく過程を正面から描いたむず痒いまでの作品としてオススメしときます。でも、このカップルはその後が大変だろうなー、とも思いました」

(;`・ω・´)「※半分以上、独身の僻みです」

(´・ω・`)ノシ「では、今回はこんなところで」

(;`・ω・´)ヾ「それでは」


エンジェル伝説 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)
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