豊田議員だけじゃない 「会話が録音される」時代の心構え
「豊田議員の暴言で深く考え込みました」と話すのは「日本リスクマネジャー&コンサルタント協会」理事の石川慶子氏。企業不祥事などの際に適切な謝罪会見を助言している。
「豊田議員は自らの人間性を白日の下にさらしましたが、視点をガラリと変えると、われわれ一般人も、普段の会話がすべて録音される可能性があるという教訓を得られます。昨今は、ICレコーダーを用意せずとも、スマートフォンのボイスメモで録音できますし、さらに言えば、カメラ機能でビデオ映像も撮影される時代になっています。昔は、個人を傷つけても闇に葬り去られてきたものが、今は取り返しがつかない。しかも、ネットやメディアを活用する術を個人が身につけるようになっています」
職場のパワハラやセクハラは言うに及ばず、企業接待でも取引先は録音してくるだろう。また、自分が被害者なら録音機材は便利なツールになるが、仲の悪い他人が都合のいい一部分だけを切り取って非難の材料にしてくる可能性もある。