スマホ向け人気ゲーム広告に不当表示 2社に行政処分

スマホ向け人気ゲーム広告に不当表示 2社に行政処分
k10011065351_201707191925_201707191926.mp4
スマートフォンの人気ゲームのモンスターを特別な仕様にするかのようにうたっていながら実際にはなっていないものがあるなど、ゲームに関する2つの会社の広告に景品表示法に違反する不当な表示があったとして、消費者庁は19日、2社に対して再発防止などを命じる行政処分を行いました。
処分を受けたのは東京・千代田区のゲーム会社「ガンホー・オンライン・エンターテイメント」と東京・港区のゲーム事業などを手がける「グリー」です。

消費者庁によりますと、このうちガンホーはスマートフォン向けの人気ゲーム「パズル&ドラゴンズ」で期間限定で得られるモンスター13体について、去年12月やことし2月などにインターネット上に配信された公式番組で「究極進化」と呼ばれる、ゲームを進めるうえで有利な仕様にするかのようにうたっていましたが、実際に「究極進化」するのは2体だけだったということです。

また、グリーは合わせて23のオンラインゲームを対象にした懸賞企画で、3Dプリンターやファンヒーターなどの景品についてそれぞれ「当選本数100本」などと表示していましたが、実際の当選本数は5本から30本だったということです。

消費者庁は、こうした表示は景品表示法に違反するとして19日、2社に対して再発防止などを命じる行政処分を行いました。

NHKの取材に対しガンホーは「こうした事態に至り、関係者の皆様にご迷惑とご心配をおかけし、深くおわび申し上げます。命令の内容を精査し社内のチェック体制を改めて見直したうえで細心の注意を払っていきたい」と話しています。

グリーは「お客様はじめ関係者の皆様にご迷惑をおかけし、深くおわび申し上げます。命令を厳粛に受け止め、チェック体制の強化や社員教育の徹底など再発防止策に取り組んでまいります」と話しています。