エーゲ海で地震 2人死亡 100人以上けが
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トルコとギリシャの国境に近いエーゲ海で21日未明、マグニチュード6.7の地震があり、複数のメディアによりますと、震源に近いギリシャの島で崩れた建物の下敷きになって2人が死亡し、100人以上のけが人が出ています。
アメリカのUSGS=地質調査所によりますと、21日午前1時半ごろ(日本時間の21日午前7時半ごろ)、トルコ南西部の沖合のギリシャとの国境に近いエーゲ海でマグニチュード6.7の地震がありました。震源の深さはおよそ10キロと推定されています。
複数のメディアによりますと、震源に近いギリシャ南東部のコス島では、崩れた建物の下敷きになって2人が死亡し、100人以上のけが人が出ていて、地元の市長は死亡した2人は外国人だとしています。
外務省によりますと、これまでのところ、日本人が巻き込まれたという情報は入っていないということです。
地元からの映像では、潮位が上がって海沿いの道路が水浸しになり、暗闇の中、住民が屋外に避難している様子や、建物の石垣が崩れて地面に散乱している様子が確認できます。
また、震源からおよそ10キロ離れたトルコ南西部のボドルムの映像では、大勢の住民が悲鳴を上げながら避難する姿がうかがえ、市内の複数の地区で停電が起きたということです。
今回の地震の震源に近いエーゲ海では、先月12日にもマグニチュード6.3の地震があり、ギリシャ側の島で1人が死亡しています。
複数のメディアによりますと、震源に近いギリシャ南東部のコス島では、崩れた建物の下敷きになって2人が死亡し、100人以上のけが人が出ていて、地元の市長は死亡した2人は外国人だとしています。
外務省によりますと、これまでのところ、日本人が巻き込まれたという情報は入っていないということです。
地元からの映像では、潮位が上がって海沿いの道路が水浸しになり、暗闇の中、住民が屋外に避難している様子や、建物の石垣が崩れて地面に散乱している様子が確認できます。
また、震源からおよそ10キロ離れたトルコ南西部のボドルムの映像では、大勢の住民が悲鳴を上げながら避難する姿がうかがえ、市内の複数の地区で停電が起きたということです。
今回の地震の震源に近いエーゲ海では、先月12日にもマグニチュード6.3の地震があり、ギリシャ側の島で1人が死亡しています。
専門家「津波が発生した可能性も」
トルコとギリシャの国境に近いエーゲ海で発生したマグニチュード6.7の地震について、トルコなどの地震活動に詳しい東京工業大学の本蔵義守名誉教授は「今回の地震は、海底のプレートの内部で起きたと見られる。このエリアはふだんから地震活動が活発で、時折、マグニチュード6クラスの地震が発生している。岩盤の上盤側がずり下がる『正断層型』の地震が起きやすく、今回の地震もこのメカニズムで発生したと考えられる」と話しています。
そのうえで、「震源が浅く陸地からの距離が近かったため、局所的に揺れが大きくなり建物に被害が出たと見られ、今後の地震活動に注意が必要だ。また、地震の規模とメカニズムから考えると、断層が最大で1メートルほどずれ動き、高さ数十センチの津波が発生した可能性がある。津波は複雑な海岸線などの地形の影響で、局所的に高まったことも考えられる」と話しています。
そのうえで、「震源が浅く陸地からの距離が近かったため、局所的に揺れが大きくなり建物に被害が出たと見られ、今後の地震活動に注意が必要だ。また、地震の規模とメカニズムから考えると、断層が最大で1メートルほどずれ動き、高さ数十センチの津波が発生した可能性がある。津波は複雑な海岸線などの地形の影響で、局所的に高まったことも考えられる」と話しています。