ゴダールが「私にとって撮ることと語ることは同じだ」と言ったように、僕も語り、そして作る。

語るべきことを語る。作るべきものを作る。

でなければ、僕にとってはアニメも創作も、何の価値もない。


僕はアニメを「真実の器」だと考える。
僕が一方的にその器に真実を入れる訳ではない、アニメを通して、真実が見えてくるのだ。

「言葉」では真実を理解するのに限界がある。特に今年、それを痛感した。
だから僕はアニメを作るのだ。

ただしそのための気持ちや感覚の整理に、「言葉」は実に便利だ。
だから僕は語り、作る。
これは絶対不可分のものだ。

もう一度言う、アニメは「真実の器」だ。
だから世界中でこれだけ愛されるようになったのだ。

そしてそのことを、恐らく最初に見つけたのが、日本なのだと思う。