猫の出産を手伝うとき。
思いがけず、猫の出産に立ち会う羽目に陥ったとき。
「あなた野良猫だけど、うちで産んでもいいよ」という申し出を、懇意にしていた野良猫さんに、既に話してあるとき。(著者はこのパターン)
…初めての経験なので、ドキドキすることばかりだと思います。
猫の出産に関して役立つ情報をまとめました。
産箱のつくりかた
まず、産箱をつくりましょう。
産箱というのは、母猫が落ち着いて出産するための場所です。
・大きめの段ボール(私は50×30くらいでした)に一番下に新聞紙、古い毛布などを入れます。
※出産時に血で汚れるので、一番下に大きいビニールを敷けば良かったとも思いました。
・母猫が出入りしやすいように高さ15センチくらいに一部きりとります。
・上には半分屋根をつけたほうが「覗き込まれる」心配がなく良いそうです。
・タオルは敷かない!(仔猫の爪がパイルに引っかかり危険です)
・時々授乳しながらでも母猫に栄養補給できるように、餌箱のはいるスペースがあると尚可。
野生のノラネコで、何度も出産経験があるようなベテランさんなら良いのですが
初産だったりするとやっぱり心配なのでなるべく良い環境を作ってあげてください。
子猫は出れないけれど、親猫は自由に出入りできる出入り口がある…というのが安心のポイントです。
出産の合図
まさに出産が始まる、といった場合、母猫の表情がもう、緊迫してくるのですぐに分かると思います。
出産間近になると、なんとなく頼りにするような目でやけにまとわりついてきたり、とにかく「あたふた」してきたら合図です。おなかをさわって、中で小さな手が動いているのも分かりますので、中が活発化してきたら、もう、本当にすぐです。
横になっていて、ときたま吐き気をもよおすように、ウウッとこみ上げてくる頻度が高くなってきたら陣痛もラストスパート、といったところでしょう。
出産環境について
電気はつけないほうが安心するようです。
よほど母猫に信頼されていると自信があるならば、そのまま見守っても大丈夫と思いますが、母猫がナーバスになっている場合、子猫を取られると勘違いし、敵に取られて食料にされるよりは自分の糧にしよう、と子猫を食べてしまうケースがあるようです。
信頼されていないかも、と感じたら、つきっきりでいるのは辞めた方が良いかも知れません。 そこでの判断は慎重に・・・
側には他の猫は寄せないほうがいいです。
特にオトコ猫は、力んでいる母猫に向かって猫パンチをくりだして遊べと催促したり、じいっと見つめたり、とにかく妊婦のストレスになることをしたりします。その場合は速やかに退場してもらいましょう。