猫の出産に立ち会い、里親さんに引き渡すまでの間、子猫たちと一緒に生活したことがあります。
そんな経験をもとに、子猫との過ごし方について解説します。
何匹か子猫がいる場合、みんな離乳に成功したのに一匹だけ離乳ができないときなどがあります。
子猫のペースに合わせて大丈夫なのですが、そろそろお乳を卒業してもいいかな、という頃に、離乳のお手伝いをしてみましょう。
離乳の時期は、子猫に乳歯が生え始める、生後一カ月くらいが目安のようです。
1. まずはお湯を飲ませてみる
動物用の哺乳瓶を用意します。
まずこれにぬるいお湯を入れ、とりあえず吸わせます。
母猫のおっぱい以外にも口にできるものがあるんだ、と思わせるためです。
最初は抱え込んで無理やり口に押し込む形になりますが、すぐに慣れてぴちゃぴちゃ飲み始めるはずです。
なかにはテコでも口を開かない子もいますが、口の横のほうから乳首を入れてあげると仕方なしに飲みます。
口の正面から押し込むと、鼻に入ってしまうので避けた方が良いです。
2. お湯が飲めたら動物用ミルクにトライ
お湯の飲み方を覚えさせたら、お湯で溶いた薄いキャットミールや動物用ミルクを
哺乳瓶に入れて飲ませてみます。
哺乳瓶の吸い方を分かっていれば、これも抵抗なく飲めるはずです。
そして、キャットミール(もしくは動物用ミルク) の濃度をだんだん濃くします。
3. 食べる、を覚えさせてみよう
自分の指に少量のキャットミールを乗せ、子猫が哺乳瓶を吸っているときに近づけてみます。
キャットミールの溶き方も、最初は薄く、だんだんお湯の量を少なく、と調節します。
ここまで慎重にやっていけば、子猫はきっとキャットミールを食べてみようと思うはず。
飲む、から、食べる、ということに食事の仕方を変えてあげれば、あとは離乳食用缶詰なども食べられると思います。
ヒント
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どうしても餌箱に入っているものを「食事」と認識できない子もいます。
そんなときは、まず指に乗せて食べさせてみて、次は手のひらに乗せて食べさせてみましょう。 -
そして、自分の手をだんだんと餌箱のほうに近づけていきます。
最終的に手のひらを餌箱の餌に付けるようにすると、自然な流れで、子猫はそのまま餌箱の餌を食べ始めます。