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■「こまハウス」、佐呂間で今年も開設へ

 東日本大震災の東京電力福島第一原発事故で被災した親子らを受け入れる保養施設「こまハウス」が今夏も25日から佐呂間町で開設される。昨夏に続き2年目。受け入れる同町の主婦国府方(こくふがた)真由美さん(54)は「長期的に続けるためにも、運営・活動資金の支援を」と寄付を呼びかけている。

 原発事故後の福島で放射能汚染から子どもを守ろうとする母親たちを追ったドキュメンタリー映画「小さき声のカノン――選択する人々」を一昨年に見たのがきっかけ。「映画でチェルノブイリ原発事故後約30年経っても保養が必要」と知り、同町での受け入れを決めた。

 昨夏は同町知来にある2階建ての空き家を借り、7月25日~8月12日、福島県と関東圏の親子13人を受け入れた。家具や家電、衣類などは佐呂間町や北見市などの支援者らが提供した。

 保養の目的は「よく食べ、よく遊び、よく寝る」。早寝早起きをして、無農薬野菜や自然で育った豚肉や鶏肉、卵を使った食事が食卓に上った。乳牛の乳搾り体験、キャンプのほか、図書館や映画鑑賞にも足を運んだ。受け入れ準備やイベント、掃除、食事作り、移動は、佐呂間町や遠軽町などからのボランティアが支えた…

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