(富)島谷君。
(島谷)はい。
ちょっと話せるかしら?はい。
(鈴子)でもさみね子。
(みね子)はい?
(鈴子)大丈夫なの?ん?・「Ponponpon…」・「愛の言葉をリル」・「シャイなハートがドキドキ」・「あの日観てた“サウンド・オブ・ミュージック”」・「瞼閉じれば蘇る」・「幼い頃の大事な宝物だけは」・「ずっとこの胸に抱きしめて来たのさ…Ahah」・「夜の酒場でLonely」・「あの娘今頃どうしてる?」・「さなぎは今、蝶になって」・「きっと誰かの腕の中」・「肩寄せ合い声合わせて」・「希望に燃える恋の歌」
(鈴子)そんな顔しなくていいんだよ。
別に反対だとか言ってるわけじゃないんだから。
反対されたって気持ちは変わらないだろうし…ね?ただねちょっと心配なだけ。
(高子)何でですか?鈴子さん。
いい子ですよ爽やかだしねえ。
(安江)うん礼儀正しいしほら赤飯づくりの時も優しくて。
そうそうそう!ね〜!一度ねうちに食べに来てくれたんだけど「おいしいですね」なんて言うからさもう餃子サービスしちゃったわよ。
(笑い声)
(高子)その気持ち分かる。
(安江)分かるでしょ?いい青年だとは思ってるよ私も。
たださ…。
みね子がさしなくてもいい苦労とか感じなくてもいい哀しい思いとかをねするんじゃないかって。
だってもう十分背負ってるんだものみね子は。
それは私と島谷さんが違うからですよね。
そうだね。
でも島谷さん言ってくれたんです。
自分で言うのも恥ずかしいけど…。
俺が好きなのは父親がいなくなって東京に出てきた大変な女の子じゃなくて谷田部みね子という一人の人間だからって…。
そう言ってくれたんです。
それがうれしくて…。
この世界の中で私のこどを好きだって言ってくれる人がいるって。
うれしくてそれが。
だから私も自分とは違うかもしんねえけどお金持ちの大学生ではなくて島谷純一郎さんを好きでいようと思いました。
なんて顔してるのあんたたち。
だって…。
(2人)ねえ!そうか好きなんだねえ。
はい。
そうだよね。
ちょっと古いのかな私も。
そう古い古い古い!3回も言わなくていい。
すみません。
(笑い声)心配しすぎかね私は…。
いやうれしいです!ありがとうございます。
恋はしないとね。
「いのち短し恋せよ乙女」ってね。
へぇ。
う〜んこういうの何て言ったんだっけ?ついさ先回りして言ってしまうみたいなの。
え〜っとね何だっけ…。
「急がば回れ」。
違う。
あっ「転ばぬ先の杖」。
あぁそうなんだけど…。
違う違う。
老婆心。
あぁ老婆心!そうそう老婆心。
ん?ん?老婆って言った?今。
いやいやそういう意味じゃなくてそういう意味じゃなくて!安江さん!ね?違うよね。
違う違う違う。
回想みね子ちゃんとおつきあい始めたって?はい。
そう。
あなたのお母さんとは時々お電話でお話ししてるの。
知ってるわよね?はい知ってます。
とても心配されてる。
大事な大事な跡取り息子だから。
ね?ええ。
あなたのことをどうかよろしくお願いしますって。
電話の向こうで泣いてらした。
今でも週に一度は電話があるわ。
「どうしてますでしょう?変わりないでしょうか?様子に何か変わったところはないでしょうか?」。
そうですか。
今日辺りお電話ある日だと思うけどどうする?えっ?言わない方がいいわよねみね子ちゃんのことは。
きっとものすごく心配される。
あなたのこともみね子ちゃんのことも店子だし大好きな若者だから応援したい。
でもお母様の気持ちも私は分かる。
身分違いの哀しい恋をたくさん見てきたからね。
いや身分なんて今どきそんな…。
100年たったってなくならないわそんなもの。
(富)じゃ…。
お電話あってもとぼけとくわね。
はいいつか自分で話します。
島谷〜行かないのか?うん。
ありがとうございました!ごちそうさまでした。
お疲れさま。
はい!はい。
ありがとうございます。
仕事大変?いいえ。
まぁそりゃ疲れんのは当たり前だけど足も痛ぇなぁと思うけど楽しいっつうが面白いです。
決められたこどを時間いっぱいきっちりやってた前の仕事も好きだけどお客さん商売は毎日毎日が違うっていうかまっ当たり前だけど毎日お客さんが違うから何が起こっか分かんないとごがあって面白いです飽きないです。
へぇそっか。
はい。
でもあれですよすずふり亭の料理は食べて帰るお客さんみんな満足そうな顔して帰るし食べてっ時もおいしそうな顔して食べっから何だかうれしくなんです。
・それがあんましおいしくないってなるとちょっとつらいなって思うこどもあります。
うん。
つまんないですかね私の話。
何で?面白いと思うしなるほどなって思うよ。
それに…。
それに?楽しそうにしゃべってる顔好きだし。
アハハ!その顔私好きです。
えっ?どげんやったかね?ちょっと違う。
えっ?こう?全然違う。
アハハハ!あれ?その顔です。
えっ?これ?バカバカしい…。
あっそうだみね子ちゃん。
ん?明日佐賀に帰ってこようと思うんだ。
はい。
もう帰ってこい帰ってこいってうるさくて。
はいおうちの人喜びますね。
うん。
佐賀かぁ。
奥茨城にも行ってみたいし。
本当ですか?うんちよ子と進にも会ってみたいしね。
じいちゃんもお母ちゃんにもね。
あっあとみね子ちゃんが似てるって言われてたっていう大子山のタヌキ?あ…。
いやいやごめんごめん。
もう!すみません。
・
(笑い声)
(セミの声)佐賀かぁ…。
気ぃ付けて…。
あら?またやって来ましたね愛子さん。
一体どうしてほしいんでしょうね。
(愛子)アハハどうもハハハハ…。
こっちかな〜?鈴子さん鈴子さん!
(秀俊)うわっ!
(高子)鈴子さんいた!出た!
(元治)なぁたまにはつきあえよ。
な!パチンコ好きじゃないんですよ。
やらなくていいから。
隣で見ててくれてるだけでいいんだから!ね!喜び分かち合いたいのよ。
寂しいの!
(秀俊)何ですかそれ。
(元治)お願い。
(秀俊)今日だけですよ。
(元治)本当!?よっしゃ!チョコレートお願いしますね〜!
(元治)おう任しとけ!うわっ!?愛子さん!もう…。
そしてそして奥茨城村では三男の兄太郎と時子の兄豊作が…。
(太郎)ででどうだった?
(豊作)俺の方は大丈夫だ。
そっちは?こっちも大丈夫だ。
りんごはまだ収穫前で暇あんだ。
(2人)ヘヘヘヘ!でもあんまし金ねえぞ。
大丈夫だ。
俺もねえけど心配すんな。
ヌハハハハ!なんどかなんだろ。
(2人)ヌハハハハ!えっ?この2人で続く?まっそのうちなんとかなるだろう!来週の「ひよっこ」はラブ!ラブ!
(さおり)三男君を下さい。
はい分がった。
ラブ!そしてみね子も胸キュンが止まらない!初めてです。
バカじゃないですかあなた方は。
ところが…。
縁談があるお前との。
あんたと大学生の恋の話。
2017/07/15(土) 08:00〜08:15
NHK総合1・神戸
連続テレビ小説 ひよっこ(90)「恋、しちゃったのよ」[解][字][デ]
みね子(有村架純)は島谷(竹内涼真)との交際を鈴子(宮本信子)に心配される。そんなとき島谷から「佐賀に帰省することになった」と告げられる。
詳細情報
番組内容
みね子(有村架純)は島谷(竹内涼真)との交際を鈴子(宮本信子)に心配される。島谷の誠実さを伝えると、鈴子も取り越し苦労だったと納得する。一方の島谷も富(白石加代子)から同じような心配をされ、心に引っかかっていた。そんなとき「佐賀に帰省することになった」と島谷に告げられたみね子。島谷を思いながら働いていると、向島電機で世話になった元舎監の愛子(和久井映見)が突然訪ねてくる。
出演者
【出演】有村架純,竹内涼真,佐藤仁美,やついいちろう,磯村勇斗,生田智子,シシド・カフカ,古舘祐太郎,尾上寛之,渋谷謙人,和久井映見,白石加代子,宮本信子,【語り】増田明美
原作・脚本
【作】岡田惠和
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
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日本語(解説)
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