昼のMVNOは全て0〜1Mbps台に 「格安SIM」17サービスの実効速度を比較(ドコモ回線6月編)

ITmedia Mobile / 2017年7月19日 16時27分

●夕方:FREETELとLINEモバイルが好調

 退勤時間と重なることが多い18時台の結果も見ていこう。午前中よりも通信が混雑しているためか、まずまず速いところと、極端に遅いところに分かれた。

 下りが最も速かったのがmopera Uの8.26Mbpsで、MNO(キャリア)の面目躍如といったところ。MVNOで速かったのが、6.42MbpsのLINEモバイルと6.07MbpsのFREETEL SIM。ともに6Mbps台で、まずまずの速度といえる。以降は4.07Mbpsの「DTI SIM」、3.15Mbpsの「b-mobile(おかわりSIM)」、2.36Mbpsの「エキサイトモバイル」が続く。他は2Mbps未満という低調な結果になった。

 上りは1〜3Mbps台でここでも大きな差は見られなかった。最も速かったのはロケットモバイルの3.64Mbpsだった。

●ずばぬけて速いサービスがなかった

 今回、ドコモ回線を使ったサービスでずばぬけて速いものはなく、本家ドコモ(mopera U)でさえ、下りの最速が午前の10.75Mbpsだった。

 昼のMVNOは、軒並み下り0〜1Mbps台に落ちた。特にこれまで昼もある程度速度が出ていたLINEモバイルがついに0Mbps台までダウンしたのが印象的だった。「LINEモバイルは速度が速い」という評判を受けてユーザーが増えた影響もあったのかもしれない。回線の増強は、ユーザーがどれぐらい増えるかを見越した上で行う必要があるので、MVNOにとっては難しいかじ取りを求められているといえる。

 午前のみだが、下り10Mbpsを超えたのはDMM mobile、イオンモバイル、エキサイトモバイルの3つだけ。ユーザーが密集しやすいオフィスビルで計測したのも影響しているのだろうが、夕方に0〜1Mbps台のサービスが多かったのはちょっと残念だった。サービスによっては、昼だけではなく夕方も注意した方が良さそうだ。

 各サービスの傾向をまとめると以下の通り。

・IIJmio……午前は快適、昼の下りは苦手

・OCN モバイル ONE……昼と下りが苦戦、上りが得意

・BIGLOBE SIM……昼の下りが苦手

・b-mobile(おかわりSIM)……午前と夕方はまずます、昼の下りが苦手

・LINEモバイル……昼が苦手になったが、夕方は優秀

・楽天モバイル……昼と夕方がやや苦手

・NifMo……昼の下りがかなり苦手

・ロケットモバイル……全般的に低調

・FREETEL SIM……全体的に優秀だが、昼はやや苦手

・DMM mobile……午前は速いが昼と夕方の下りが苦手

・U-mobile LTE使い放題……昼と夕方の下りが苦手

・mineo(Dプラン)……昼と夕方の下りが苦手

・0 SIM……どの時間帯も厳しい

・DTI SIM……昼の下りが苦手、午前と夕方は優秀

・イオンモバイル……午前の下りが速い

・エキサイトモバイル……午前の下りが得意

・nuroモバイル……昼と夕方の下りが苦手

・ドコモ(mopera U)……どの時間帯も高速

 今回の測定結果はあくまで参考データの1つとして役立てていただき、他のさまざまな情報も踏まえて、より良いMVNOを選んでほしい。

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