テープカットで祝う関係者=佐伯市弥生の道の駅やよい 佐伯市内の四つのダムの外観や特徴などをカレーライスで表現した「ダムカレー」の試作品が完成。道の駅やよい内の「やよいの湯」でお披露目を兼ねた「竣工(しゅんこう)式」があった。一部メニューは21日に発売する。 ダムカレーは堤防をごはん、貯水池をカレールーで表現している。ダムの造形美にひかれて九州各県を回っている市地域おこし協力隊の志内亜紗美さん(26)が、全国的にダムカレーが人気となっていることに着目。佐伯にもダムマニアを呼び込もうと企画した。 ダム周辺のレストランなどに呼び掛けて完成したのは六つのメニュー。「直川ダム」は、直川カントリー倶楽部に隣接するレストランコリーヌがカレーラーメン(900円)とつけ麺(800円)に。貯水池の水の色を表すためグリーンカレーを使い、ゆで卵で作ったカブトムシを載せるなど遊び心にあふれている。21日発売。要予約。 「直川ダムカレー」(750円)を作ったのは鉱泉センター直川「かぶとむしの湯」にあるレストラン四季。カボチャやニンジン、ちくわなどを使い、放水路などの形を忠実に再現した。8月1日に発売する。 「北川ダムカレー」(900円)は道の駅宇目。ご飯で堤防、素揚げの野菜で緑の豊かさをイメージさせる。1日に発売する。 「床木ダムカレー」は志内さんが考案。ダム湖周辺の木をブロッコリーなどで表現している。弥生文化会館周辺で7月29日にある夏宵まつりで、70食限定・300円で販売する。志内さんが作った「黒沢ダムカレー」は堤防にノリを張り付けて質感を出した。販売場所は未定。 竣工式は14日にあり、本物の式をまねてテープカットや子どもたちによる放水式などもあった。志内さんは「クオリティーが高い商品ばかり。ブームに乗り、地域おこしにつなげたい」と話した。