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 気象情報会社ウェザーニューズは、7~9月の「ゲリラ豪雨」の発生回数を予想し、公表した。全国で計7043回発生し、ピークは8月中旬と予想。北、西日本で昨年より5~8割増える地域もあり、九州では計676回発生するとしている。

 ゲリラ豪雨は、急激に発達した積乱雲による、突発的で局地的な激しい雨。同社は長期予報や過去の似た傾向の年のデータなどを元に予測した。

 今年は太平洋高気圧の影響で、東北北部や近畿北部、山陰で湿った空気が流れ込んだり、大気の状態が不安定になったりするという。ゲリラ豪雨の過去3年の平均発生回数は5372回で、今年は多発した昨年(7498回)に次ぐ見通しだ。

 地域別では、関東甲信地方が最多で2359回。東京、愛知、大阪の各都府県などで200回以上発生し、青森県では昨年比8割増の197回となる見込み。岩手、秋田、滋賀、京都、鳥取、島根の各府県でも5~6割増える。

 今回の集中豪雨で甚大な被害が出た福岡県で196回、大分県で61回、熊本県で160回発生する見通しとしている。

 最も発生頻度が高い時期は8月中旬。高気圧の勢力は9月上旬まで強く、内陸部を中心にゲリラ豪雨が発生する可能性がある。(山本孝興)