【報道】
・「日本は本当に衰退しているのか? それとも臥薪嘗胆しているだけか?」(『新浪財経』2016年9月9日)
・「日本は永く果てしない衰退期に突入した。中国が台頭するときだ!」(『新浪財経』2017年4月4日)
【ネット投稿】
・「日本はなぜこんな状態にまで衰退してしまったのか?」(『百度貼吧』「日本吧」2015年1月30日)
・「近年の日本って衰退していませんか?」(『知乎』2015年10月5日)
・「日本って衰退に向かっているんじゃないでしょうか?」(『知乎』2016年12月4日)
もちろん、本稿冒頭で紹介した『知乎』の質問をはじめ、こうした投稿には「日本はまだまだ先進国だ」といった冷静な意見も数多く寄せられている。少なくとも現時点で、多数の中国人が日本を「中国以下の国」だと考えているとは言えないだろう。ただし中国は変化のスピードが極端に早い国なので、3年後や5年後に世論がどう変わるかは分からない。
かつてバブル期の日本でも、やがて日本がアメリカを追い抜くかのような威勢のいい意見が一世を風靡したことがある。現代の中国に生まれ始めた「侮日」論や「嘲日」論が、成金国家の人たちの一時的な身のほど知らずの勘違いに過ぎないのか、それとも今後の中国社会の新たなトレンドになっていくのか――? 未来を想像するのがちょっと怖い気もしてくる話である。