文章は引き続き、「中華民族の偉大なる復興の道を前進する」中国の「偉大なる成果」について説明していく。こんにち、中国のGDPが世界2位に位置していること、中国製品が世界で用いられ、世界一の高速鉄道の輸出国となっていること・・・、といった話である。ここから先がいよいよ結論部分だ。

日本は「前途の希望がまったくない」国

 <しかし、それ(=現在の成果)だけでよしとすべきなのでしょうか?

 私たち中国人の1人あたりGDPと可処分所得は、中堅先進国の水準にまで届いているでしょうか。

 私たちはまだ祖国統一の大業を完成しておらず、中華民族の偉大なる復興の道もまだ半ばにも達していません。「ふたつの百年」(※)の偉大なる目標にもまだ達していません。このようなときに、私たちは成功にあぐらをかいて惰眠をむさぼっていてよいものでしょうか? 経済も生活レベルも中国以上である世界第3位の経済大国である日本を「三流国」として軽々しくバカにしていてよいものでしょうか?

(※)ここでいう「ふたつの百年」とは、中国共産党成立100年の2021年まで国内総生産(GDP)と都市・農村部住民の所得を2010年比で倍増させること、中華人民共和国が成立100年を迎える2049年までに「社会主義現代国家の建設を達成」して中等先進国の水準に達することを掲げた、共産党政権の目標である。

 少子化、高齢化、経済の停滞、在日米軍の駐留、右翼勢力(の活発化)など・・・。日本は確かにさまざまな問題に直面しており、相対的に言って、私たち中国から見れば間違いなく「前途の希望がまったくない(国)」です。しかし、日本がそうであるからといって、これを私たちが自惚れていい気になる理由にしてよいものでしょうか?

 愛国とは、自信満々になって「私、中国人でよかった」などとネット上で喚き、瞬間的な気持ちよさを覚えることだけではありません。私たちはこの土地に生まれた誇りを持ち、みずからが進む道への自信を持たねばならないことは確かでしょう。しかし、私たちのこの国、この土地への愛は、地に足の着いた弛まぬ努力を通じてこそ体現されなくてはなりません。あらゆる若い人たちが、常に冷静な心を持ち、まずは自分から、いまこの瞬間から、この国家をさらに少しでも美しくよいものにするため努力することを望みたいところです。

 あらゆる愛国者のみなさん、ともに頑張っていきましょう。>