【巨人】午後1時過ぎに先発通達の高木勇、1球に泣く「反省と悔しさはすごいあります」

2017年7月19日6時0分  スポーツ報知
  • 緊急登板した高木勇は2失点で先発の役割を果たした(カメラ・上村 尚平)

 ◆中日6―1巨人(18日・ナゴヤドーム)

 1球に悔いが残った。緊急先発した高木勇は唇をかみ締めた。同点の5回1死。福田に投じた高めのカットボールを左中間に運ばれた。「必死に結果を出そうと思った。1点を取った後の本塁打が一番の反省です」。その後、内野安打と犠打を許し、2死二塁の場面で交代。3回まで打者をパーフェクトに抑えたが、4回2/3を4安打2失点(自責1)で今季初黒星を喫した。

 気合十分だった。高木勇の電話が鳴ったのは午後1時過ぎ。「すぐにミーティングに来るように」と宿舎の一室に呼ばれた。ミーティングは中継ぎ投手は強制参加ではないはずだが―。すぐに駆けつけると、この日の先発を通達された。「意気込んでいきました」。4月19日のヤクルト戦(鹿児島)以来のスターター。自然と気持ちが奮い立った。

 シーズン前は「先発枠を絶対に取りたい」と話していた。だが、今季はこれまで1軍で9試合中、8試合が中継ぎ登板。最後の先発登板となったヤクルト戦では、犠打を試みた際に右手の指に投球が直撃し負傷交代。リハビリ生活が始まった。

 公式戦復帰となった6月8日のイースタン・西武戦(G球場)。当時2軍監督だった斎藤投手コーチと、堤前GMの前に自ら先発を直訴した。「けがはもう大丈夫です。先発をさせてください」。熱意をぶつけた。

 だからこそこの夜、勝てなかった悔しさがこみ上げる。「長いイニングより、一人一人を抑えようと言われた。その中で打たれた。反省と悔しさはすごいあります」。素直な感情を吐いた右腕。この1敗をバネに、再びはい上がる。(玉寄 穂波)

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