こんにちは、教員やって16年、実は先生なんです(笑)。部長ナビ(@nabi_1080)です
卒業式は普通に感動的に行われた
3月1日、無事に呼名を終えた私は、安堵感と達成感に包まれていました
退場するときも、こみ上げるものはありましたが、何とか抑え、保護者席の前を通り、体育館を後にしました
体育館を出れば、後は教室で最後のHRです。これで、最後です。生徒達との最後のHRが始まりを告げました
最後のHRでの最大の仕事は「卒業証書」を一人一人渡すこと
一人一人、コメントを付けながら、「おめでとう」と卒業証書を渡しましたが、ダメでした
二人目で、私、涙を抑えきれなくて、生徒も泣いていました
その後、ダメな状態のままいつも通り泣きっぱなしで卒業証書を渡しました。もちろん、保護者は教室に全員入っています
学級通信を渡す
最後の学級通信を渡しました
私の学級通信は、1年生で「種」、2年生で「芽」、3年生は「蕾」、卒業式の時に「桜」となります。長い学級通信も、卒業式の日に「桜」を咲かせるのです
最後の1回だけの「桜」には、どうせ泣いて何もしゃべれないことを事前に察して、言うべき事を書きました
しかし、この日は、自分でも40歳となり、涙もろくなっているのかなと思っていましたが、意外とちゃんとしゃべることができました
「心」について、大切なこと、色々なことを話しました。今日で最後なので、伝えるべき事を全て伝えました
最後に言った「悲しくて泣いているのでは無い」という「涙の意味」
最後に話したのは「なぜ、泣いているのか」ということです
生徒との別れが辛くて泣いているのでは無い
悲しくて泣いているのでは無い
さみしくて泣いているのでは無い
「やりきったから」泣いているのだ
と話しました。私はやりきりました。そして、生徒は進路を決め、旅立ちの日を迎えました
そうです
私は、生徒のこれからの素晴らしい人生を思い「嬉しくて」泣いているのです。マイナスの涙じゃないんです
自分としてもしっかりやりきることができた。生徒達のこれからも希望に満ちあふれている
だからこそ、自然と涙が出るんだ。そう話しました
だから、胸を張って校門から未来へ巣立って行きなさいと言いました
散々言いきって、保護者、生徒共に感動の中、終わりを迎えたときに、ドラマは起きた
「もう良いだろう」
涙を拭うスポーツタオルも涙で濡れまくりの中、最後のあいさつをしました
「こんな私を担任にしてくれてありがとう。こんな私に付いてきてくれてありがとう。みんなの前途を祝して、最後、あいさつをして終わろう」
「起立」
と私が言った瞬間、元気印のムードメーカーの男子生徒が突然言いました
「チョット待ったー!」
え?
なに?
「先生に送りたいものがあります!」
そう言うと、数人の男子生徒が、教室の外に走って行き、生徒会長の生徒が前に出て「こっちがアルト、こっちが男子」とか言い始めました
そして、男子二人でエレクトーンを教室に突然入れて、電源を入れ、メインの生徒がこう言いました
「今までの感謝を込めて、歌を歌います。聞いてください」
生徒が歌ったのは「旅立ちの日に」という合唱曲
もう、ダメでした
私だけじゃなく副担任の先生、保護者も号泣。保護者の多くは最後のHRをビデオで撮影していましたが、泣いていました
最大の問題は、歌うはずの生徒達が号泣しているんです。
男子、女子、関係なく、号泣しながらの大合唱。
ええ。無理です。これで泣かない人なんていません
前を向けば号泣しながら歌う生徒達、横を見れば号泣する保護者
何もかもがもう無理でした
大感動の中、全てが終わりましたが、記念品ももらい、最後のHRが終わりました
あいさつをして、最後、終わりましたが、職員室に挨拶に来る生徒もみんな号泣していました
これがあるから、教員は頑張れるんです
この日のために、毎日頑張っています
今年の卒業式は、本当に最高のプレゼントを最後にもらいましたが、泣きすぎて頭痛がヒドいのは毎回のことですけど、こんなに泣いたのは初めてかもしれません
それくらい、思い入れの強いクラスでしたので、最高の卒業式、最高のHRになりました
生徒が書いてくれた、カウントダウンカレンダー、最後の1日
私はいつも、3年生の担任をするときは、「カウントダウンカレンダー」を作らせます。
「センターまで何日」「卒業まで何日」みたいにカレンダーを作らせて、一人一言ずつメッセージを書かせます
卒業式には、こんな紙が教室に貼っていました
私の名前、思いっきり出てますけど、どうでも良いです
「2年間」というのは、ウチの学校は2→3年とクラス替えがないので、2年間私のクラスだったという意味です
最後に
本当に素晴らしい時間をありがとう
たくさんの成長を見せてくれてありがとう
知らなかったけど、朝早く、合唱の練習をしてくれてありがとう
卒業、おめでとう