廃墟で死んだら友達に使えてた

ミノユレスキ

プロローグ

 月明かりだけで照らされた瓦礫だらけの廃墟に少女が二人居る。


 片方の少女の外見は大和撫子と言っては言い過ぎだが、黒く長い髪を背中に下ろしている。

 もう片方の少女はフランス人形のような外見で、少しカールの掛かった金色の長い髪をこちらも背中に下ろしている。


 もっともその少女たちのは傷ついているのだが。


 黒髪の少女の方は目立った外傷はないものの、折ったのかはたまた捻挫したのかわからないが足を怪我しているようで立ち上がれないようだ。

 金髪の少女の方はひどく重傷で、コンクリートの柱の残骸から飛び出た鉄筋が体を貫いている。腹部、口からは鮮やかな鮮血が流れ出ている。


「ねぇ、ロッテちゃん……ロッテちゃん?」


「起きてよ、ねぇ、ねぇ、ねぇ!!!」


 黒髪の少女は金髪の少女の体を必死に揺らし、起こそうとするが当然そんなことをすれば余計に出血するわけで、もう助からないことは明白だ。


 さらに二人の少女に大きな不幸、もといコンクリート片が降りかかってきた。

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