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結婚はご縁と勢い(見聞録)

 一昨日の日曜日、北ビワコホテルグラツィエで豪華な結婚披露宴が開かれた。
 新郎は有村治子参院議員の弟で、秘書を務める有村国知さん。有村さんの父親は元県議、兄は現職県議という政治家一家。新婦は湖北・湖東で倉庫・物流業、自動車教習場、ホテル、レストラン経営など幅広い事業を手掛ける「新木産業」・田中健之社長の令嬢、田中良枝さん。
 出席者は親族や友人のほか、国会議員、県会議員、企業の社長、金融機関の役員など、県内の政財界の重鎮が夫人同伴で顔を揃え、稀に見る盛大さ。新郎、新婦及び、両家の家柄が代弁されていた。
 料理のコースは豪華にして繊細で、ワインはソムリエの田崎真也さんが自ら選んで紹介した。「今日は飲まない」と宣言していた小生の細君はすぐさま方針転換し、最初から最後まで料理と共にワインを楽しんでいた。
 この披露宴の心地良さは、料理やワインだけではなかった。あれだけの重鎮が出席しながら、祝辞や来賓紹介などの堅苦しい「儀礼」が無く、出席者に「心ゆくまでコース料理とワイン、歓談を楽しんで」との両家の心配りが光っていた。
 乾杯の前の鏡割りは、来賓から女性のみを選んで行われ、華やかだった。
 さて、披露宴では2人の馴れ初めから結婚までの歩みが簡単に紹介された。出会いと同時に惹かれ合い、デートを重ねて、1年も経たないうちに、とんとん拍子で結婚へと行き着いた。
 結婚というのは「ご縁」と「勢い」なのかもしれない。
 その宴席に出席していた藤井勇治市長。先日、小欄で紹介した「街コン」に興味を示し、「詳細は後日」ということになった。
 独身男女の出会いの演出と地元飲食店の活性化の一石二鳥イベントがひょっとして長浜で実現するかもしれない。というのも、先の長浜市議会の一般質問で、杉本敏隆議員が「結婚推進課」の設置など、市に「婚活」を応援するよう求めたところ、消極的な答弁の担当部長に代わって、藤井市長は担当者の配置を検討すると語り、婚活支援に積極的な様子だった。
 独身男女の「ご縁」を演出し、出会いや交際、そして結婚が盛んになれば、長浜の活力となること間違いない。この湖北地域で新郎・新婦の笑顔に出会える、そんな取り組みに期待したいところ。

2011年12月13日 09:25 |


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