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小説ドラ○ンクエスト 作者:どろぼう猫
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トカレフ一丁

この世のどこかに魔王がいると言う。魔王は魔物を使って人々を支配している。魔物は普通の人の目には見えない。見る事ができるのは賢者だけだ。

そんな話をオルテガ父さんからずっと聞かされて育った。ある日父さんは短パンに斧一丁という異様な格好で出かけたきり戻らなくなった。

母も常軌を逸していた。おれが15歳になると母はおれの手にトカレフを握らせて、これで魔王を殺れ、と囁いたのだ。魔王を殺す旅に出ろ、仲間を大事にしろ、という母に「ちゅ、中学は?」と尋ねると、あんなもんただの義務教育や、と。いやいや全然意味わかんないんですけど…

すると母は言った。義務ということはいやいややっとるということや。鎖や。引き千切れ、鎖を。それでこそあたしもお前を産んだかいがある。それに魔王さえ倒せば中学なんかでとらんでも世間はちやほやしてくれる。な〜んも心配いらん。

魔王を倒せなかったら?

「ビッグイシュー売る人になれ」そう言って母はどこか遠くを見つめた。
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