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（時子）あとみね子の好きな島谷さんもね。
（みね子）えっ？　ちょっと！みね子　認めなさい。
そんなこど言われてもさ…。どっち？
好きだな　すてきだなと思うけど。
（早苗）じゃ　歓迎会やるか？外で　パ～ッと。おう　行くぞ　ただ酒だ。
（２人）え～！？（早苗）行くよ！　はい　お出かけ～。
♪～
こごなんですけど。
（早苗）ふ～ん　随分としゃれたとこ知ってるじゃない。
えっ？　何　みね子時々　お酒飲みに来んの？
（島谷）えっ？んなわげないでしょうよ。
シェフに　一度連れできてもらったこどがあんの。
こごのお店の人邦子さんっつってもう　すんごい優しくてきれいな人なんだよ。
それとね　こご　面白くて地方から来るお客さんのために…。
あの～。
えっ？
あっ　僕ですか？
あっ　やっぱり　そうだ。ずっと探してたんです！
やっと会えた…　よかった…。
えっ？
♪「Ｐｏｎ　ｐｏｎ　ｐｏｎ…」
♪「愛の言葉をリル」
♪「シャイなハートがドキドキ」
♪「あの日観てた“サウンド・オブ・ミュージック”」
♪「瞼閉じれば蘇る」
♪「幼い頃の大事な　宝物だけは」
♪「ずっと　この胸に抱きしめて来たのさ…　Ａｈ　ａｈ」
♪「夜の酒場で　Ｌｏｎｅｌｙ」
♪「あの娘　今頃どうしてる？」
♪「さなぎは今、　蝶になって」
♪「きっと誰かの腕の中」
♪「肩寄せ合い　声合わせて」
♪「希望に燃える　恋の歌」
皆さんこの女の子　覚えていますか？
そうです　宗男さんがビートルズのチケットをプレゼントしたあの女の子ですね。
♪～
あの時は　ビートルズのチケットありがとうございました。
（島谷）あっ　いえ　そんな…。
すっごくいい席でもう一生の思い出になりました。絶対　忘れません　私。本当に　ありがとうございました！
はい。
よかった　会えて。
あっ　じゃ…。
♪～
したら　また来るから。じゃあね　どうも。
ありがとうございました。おっ　みね子ちゃん。
今　入ろうかなって思ってたんです。
えっ？　うちに？
んだ。（邦子）んだか？
♪～
（早苗）君たち　そっち。みね子　こっち。　いいから。
♪～
さっ　何にしますか？
じゃ　ウイスキー　水割りで。
（啓輔）それ　下はれ。（祐二）お願いします！
私は　ロックで。
あっ　じゃ　私もロックで。（邦子）はい。
時子　あんた　お酒飲むの？飲むよ　二十歳になったもん　私。
みね子　おめでとうって手紙くれたでしょ。
送ったけど…まっ　返事は全然なかったけどね。
んだっけか？
時子ちゃんは　茨城なんだね。はい。あっ　一緒ですか？茨城　どこですか？
ううん　東京なの。
えっ？邦子さんは地方から　東京に来た人たちがほっとできるようにいろんなクニのなまりを話せるようになろうとしてんだよ。
（一同）へぇ～！
みんな　田舎あるの？　どこ？
おらっちゃ　富山ですちゃ！　な！あぁ。
頑張っとっけ？　東京で。たまには　便り　よこされ。
うう～！便り　出しますちゃぁ。
私は　どこの生まれだか分がっか？
岩手だべ　ほうだべ？
うん　正解です　一関。
はい。ありがとうございます。
あっ　佐賀です。
（邦子）佐賀は…。
お茶が　うまがったいね。マルボーロもばい。
完璧です。（邦子）本当？　うれしい。
（拍手）どうぞ。
じゃ　乾杯するか…　はい　乾杯～！（祐二　啓輔）乾杯～！
♪～
あのさこういうの嫌いなんだよね　私。
えっ？みんな　気になってるのにあえて　その話題は避けてるっていう感じ　イライラすんだよね。
分がります！　それ　私も嫌い。
だよね。
まっ　とにかくさはっきりさせようじゃないの。
じゃなきゃ　酒が　まずくなる。ですよねえ。
私は　お酒じゃないんで大丈夫です。
う～ん　あ～　おいしい！
（早苗）どうなのよ？　青年。
あれですよねさっきの女の子のことですよね。
僕にビートルズのチケットをもらったという。
（早苗）そう。
はい。
みね子ちゃんは宗男さんに　なんとかビートルズを見させてあげようと歯磨き粉　買って一生懸命　応募してたよね？
でも　当たらなかった。はい。
それは　私も手紙で知ってる。
そんな時　父からビートルズのチケットが送られてきた。
若者に人気だというからきっと見たいのではなかろうかと父の知り合いの東京の音楽関係の人に頼んで入手したらしい。
僕はそこまで見たいわけでもないし。
でも…。
何だか　渡せなかったんだ。
「これ　父から送られてきたからどうぞ」って。
（時子）何でですか？
分かってもらえるかどうか分からないけど　嫌だったんだ。
恥ずかしかった。
あっ　父は　単なる好意というか息子のためにと思ってしてくれたことなんだけど…。
（ため息）
何だか　恥ずかしかったんだ。
あんなに一枚のチケットを手に入れるのに苦労してるというかそういう人がいるのに簡単に手に入ってしまう自分が…。
♪～
そういう人間だと思われたくなかったんだ。
みね子ちゃんいつか　言ってたよね。
お父さんの話をしてくれた時かわいそうな人だと思わないでほしいって。
はい。
それと同じなんだ。
単に恵まれてるだけのやつだとか自分は違うとか思ってほしくなかったんだ。
思われたくなかったんだ　君に。
♪～
（啓輔）それって…。
島谷君はみね子さんが好き…。
恋しとる…ってことながじゃないですか？
え…？
（啓輔）何ですけ？その　そんな大事なことを何でお前が言うがかみたいな目は。
（早苗）フフッ　よく分かったな。
啓輔…　おらもちょっこす　そう思ったちゃ。
はぁ？
ごめん。初対面だけど　私も　ちょっと。
（祐二）ですちゃねえ！（啓輔）何でけ～。
あっ！　ということはみね子と島谷さんは両思いですね。
だって　みね子は島谷さんのこと　好きだって今日　認めたわけだし。え…？
そうなんだ～？
（時子）はい。ちょっと　時子ぉ。
ということは恋人成立　カップル誕生ですね！
（早苗）うん　そういうことになるな。
おめでとうございま～す！おめでとう！
おめでとう！（拍手）
あっ！
島谷君！　何か　ひと言！
えっ？ほら！
♪～
あの…。
よろしくお願いします。
♪～
はい　みね子。
でも…。
でも　私は…。
だって　私は…。
♪～
だって…。
♪～
いいんだよ　みね子。いいんだよ。
幸せになっていいんだよ。
♪～
うん…。
♪～
こぢらこそよろしくお願い致します。
♪～
おめでとうございま～す！（啓輔）おめでとうございます！
（拍手）
みね子　私からも　おめでとう！
＜お父さん…。どうやら　私恋人ができたみたいで…。あらまぁ　どうしましょう…＞
（泣き声）
ちょっと　時子？泣き上戸か？
どうしたの？
島谷さん！
みね子を　この子をよろしくお願い致します！
（泣き声）はい。
（祐二）ハハハ！
何か　親戚の酔っ払ったおじさんみたいやちゃ。
（啓輔）そうやちゃね。はぁ？
あ…。（時子）何だって？
（２人）すんません。
＜何だか　もう　訳が分かんないことになってますがごめんなさいこの気持ち　止まんないです＞