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髪にもあった「曲がり角」 ピーク年齢に驚きの男女差 編集委員 小林明

2011/2/25

 これはホルモンの分泌が関係しているそうだ。

 男性は、男性ホルモンの分泌が増えると、平均4~6年とされる1本の髪の毛の成長期が短くなり、細くて短いままで抜け落ちることが繰り返される。個人差はあるが、数カ月~1年ほどに短くなる事例もあるそうだ。だから、男性の方が若い段階から薄毛になりやすい。

 一方、女性ホルモンには毛髪の成長期から退行期・休止期への移行を抑える働きがある(さらに妊娠中の女性は女性ホルモンのレベルが高いために脱毛しにくい)。こうした影響で、女性の方が毛髪が細く短くなる時期が男性よりも遅くなるのだ。

 ここで佐藤さんが興味深い話を教えてくれた。

 「実は女性の髪のツヤも35歳前後を境に低下する」という。髪の毛が細くなり始める時期とほぼ重なるのだ。

 図2は女性の毛髪のツヤと年齢の関係を示したグラフ(花王調査。対象は女性230人)である。頭部後ろ側を撮影した画像データから特殊技術で明度を解析し、最も明度の高い“天使の輪”とその周辺部との差を「ツヤ値」とした。

 グラフを見ると、たしかにツヤ値は30~34歳までにピークを迎え、それ以降は急速に下がっている。実際、意識調査などでも30代を過ぎたころから髪の毛の変化を感じる女性層が多いらしい。

 では、何が髪の毛からツヤを奪っているのだろうか?

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