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<ぐるっと北勢〜駿遠>鈴鹿・マゴチ接岸
2017年07月14日

 鈴鹿サーフ(三重県鈴鹿市)で恒例のマゴチラッシュが始まっている。地元の榊原慎二さんが教えてくれた。6月はサッパリだったものの、7月4日からの満月回りに入って急上昇したという。待望のシーズンがやって来た。 (海老原秀夫)

 ▼鈴鹿サーフ
 「ようやく本格的な接岸が始まりました。私は新しく替えたPEラインに慣れず、先週から10ヒット2キャッチですが、魚体は腹パン。この調子なら梅雨明けに向かって一気に盛り上がっていくでしょう」

60センチのデカマゴチを引き出した榊原さん

 榊原さんから電話をもらったのは10日。この日は午前6時に60センチのデカマゴチをランディングしたとあって榊原さんの声は弾んでいた。ヒットルアーは鉄板バイブレーション。前日9日も朝方に仲間の内田昌孝さんがメタルジグ(ビーチウォーカーフリッパー)をキャストし、55、40センチ各1匹だったという。
 「時合いは朝に分があります。あとは追い風になる西風がベスト。海からの向かい風だと濁りも出て厳しくなります。風向きで釣果にかなりの差が出るので、確認してから出かけるといいでしょう」とは榊原さんのアドバイスだ。

伊藤さんは木曽川でマダカ&キビレ

 木曽川下流(三重県桑名市)からは、ぶっ込み大釣りの報が届いた。イシグロ中川かの里店(名古屋市中川区かの里)の常連、伊藤猛さんが8日午前2〜4時、45〜65センチのマダカ4匹、41センチのキビレ1匹を仕留めたのだ。「アオイソメ餌の房掛けを遠投するのがキモとのこと。ここにきて木曽川もマゴチの気配が出ているので、ルアーかハゼの泳がせで狙うと面白いでしょう」とは同店の山川翔さんだ。
 ▼木曽川・立田大橋周辺(愛知県愛西市)
 立田周辺もやはりハゼ当たり年だった。岬釣具店(同市佐屋町堤西)の常連で同県半田市の越智明男さんが、9日午前6時から昼まで立田下流で今季初めてハゼの試し釣りをしたところ、18センチを頭に何と324匹を数えたのだ。針6号の仕掛けでイシゴカイ餌をチョイ投げした。

越智さんはハゼ試し釣りでこの釣果

 「今回の越智さんはいつもの半分の餌でこの釣果。いつもの量なら6束(600匹)の自己新もあったかもしれません。潮の中だるみにもアタリはコンスタントにあったそうで、魚影は例年より濃いでしょう」。同店の桑山卓久さんも驚きを隠せない様子だった。
 ▼豊浜釣り桟橋(愛知県南知多町)
 3週間ぶりにアジ、サバの成長ぶりを確認しようと8日午前2時、アミエビコマセのサビキを揺らしたのはフィッシング遊・名古屋南店(名古屋市南区戸部下)の常連で同市中川区の藤田宗孝さん。アジの型はそれほど変わっていなかったが、サバは一回りサイズアップ。明るくなるにつれてサバの比率は高まり、5時半には入れ食いになったという。

藤田さんのサビキ釣果

 クーラーが一杯になった7時半までに12〜17センチのサバ253匹、9〜16センチのアジ102匹、17センチのカマス、18センチのマイワシ各1匹をカウントしていた。「サバはまだまだ釣れていたので、ファミリー組が遅い時間に来ても楽しめるでしょう」と藤田さん。
 ▼矢作川(愛知県碧南市〜西尾市)
 矢作川では6日夜、クロダイの爆釣劇が展開されていた。上州屋・安城店(同県安城市大山町)の常連で同県岡崎市の利根正基さんが50センチの年なしを頭に38センチまでの6連発を決めたのだ。ポイントは矢作川大橋下流約500メートルだった。

クロダイ爆釣を決めた利根さん

 「利根さんがやってくれました。ルアーは鉄板バイブレーション(トレイシーなど)。干潮(22時34分)前1時間前後が時合いでした」。そう喜ぶ同店の磯村友希店長は翌7日夜に同所に入り、同じく干潮前にシンキングミノー(リンクス80・ボラカラー)で48センチをゲット。同行した安城市の菅原善麿さんも50センチと44センチを引き出していたというから、クロダイの食い立ちが分かる。

ハゼを楽しんでいた小4コンビ

稲垣太陽君、易司さんもハゼを

 平坂入江(西尾市)ではハゼと遊ぶ子供らの歓声が絶えない。パワー&大浜屋(同市寺津)の店主が9日午後2時半に寺津大橋下・東側を見て回った時は、地元の小4コンビ、犬塚龍士君、涌井悠君が7センチ前後のハゼ13匹以上、10センチ前後のセイゴ15匹以上を手に笑顔。イシゴカイ餌のウキ釣りで誘った。さらに対岸のライスセンター側をのぞくと、地元の稲垣易司さん、太陽君(小1)が同型のハゼを40匹以上持っていた。

釣果を持ち込んでくれた高1コンビ

 8日午後7時、同店にハゼ、セイゴ釣果を持ち込んでくれた地元の高1コンビもいた。永谷海斗君と鳥居寛大君だ。同大橋下・東側で陣取っていたが、ビックリしたのは17センチのチンタが交じっていたこと。2人ともVサインで記念のニコパチに納まった。

<今週の狙い潮>

 14〜20日は旧暦閏(うるう)5月21〜27日の潮で、19日からは旧暦6月の新月回りに入る。大物期待度はクロダイ、キビレ、シーバス、マゴチの順となっている。
 「おかっぱり推奨日」表を見ると、4魚種とも本紙解析パターン「新月前+近地点前」に当たる20日が本命潮。これは23日の新月が地球に比較的近いため、急激に引力が強まるタイミングが20日から始まるから。これが特にクロダイ、キビレ、シーバスには最高の狙い目となるのだ。
 このパターンが7〜8月に回ってきた年に2011年がある。この時は矢作川でドラマが相次いだ。7月1日の年なしクロダイ55センチ、同30日のランカーシーバス84センチ、8月27日のキビレ46センチがそれだ。今回もどんなサプライズが待っているか楽しみだ。