大腸菌のDNAに動画データを保存 米の研究グループが成功
生物の遺伝情報を自在に書き換えられる「ゲノム編集」の技術を使って、生きている細菌のDNAに、動画のデジタルデータを保存して、読み出すことにアメリカの研究グループが成功したと発表し、将来、DNAを記録媒体として活用する技術の確立につながるものとして注目されています。
研究を行ったのはアメリカのハーバード大学のグループで、12日付けの科学雑誌「ネイチャー」に論文を発表しました。
デジタルのデータは0か、1かの情報を組み合わせて作られていますが、研究グループはA、T、G、Cという4種類の物質が並んでできている生物のDNAに注目し、あらかじめ、「Aが00、Tが01」などと保存したいデジタル情報を置き換えるルールを作りました。
そのうえで、デジタル写真や動画の1つ1つの画素ごとの色あいを、4種類の物質の並びに置き換えたDNAの配列を人工的に作り、ゲノム編集の技術を使って、生きている大腸菌のDNAに組み込んだということです。
そして、大腸菌からDNAの配列を読み込んだところ、90%以上の正確さで、写真や動画が再現できたということです。菌は、寿命が来ると死んでしまいますが、分裂して生まれた子どもや孫にはDNAが受け継がれるため、組み込まれたデータを後世に残すことも可能だと考えられています。
今回の研究は将来、DNAを記録媒体として活用する技術の確立につながるものとして注目されています。
デジタルのデータは0か、1かの情報を組み合わせて作られていますが、研究グループはA、T、G、Cという4種類の物質が並んでできている生物のDNAに注目し、あらかじめ、「Aが00、Tが01」などと保存したいデジタル情報を置き換えるルールを作りました。
そのうえで、デジタル写真や動画の1つ1つの画素ごとの色あいを、4種類の物質の並びに置き換えたDNAの配列を人工的に作り、ゲノム編集の技術を使って、生きている大腸菌のDNAに組み込んだということです。
そして、大腸菌からDNAの配列を読み込んだところ、90%以上の正確さで、写真や動画が再現できたということです。菌は、寿命が来ると死んでしまいますが、分裂して生まれた子どもや孫にはDNAが受け継がれるため、組み込まれたデータを後世に残すことも可能だと考えられています。
今回の研究は将来、DNAを記録媒体として活用する技術の確立につながるものとして注目されています。