2017年7月13日19時16分
盛岡市の認可外保育施設で2015年8月、預かり保育中の下坂彩心(あこ)ちゃん(当時1)が食塩中毒で死亡した事件で、父親が施設に迎えに行った際、彩心ちゃんの背中などに塩とみられる結晶が多量に付着していたと、両親の弁護士が明らかにした。
この事件では、彩心ちゃんに食塩を混ぜた液体を飲ませて死なせたとして同施設元経営者の吉田直子容疑者(33)が傷害致死容疑で逮捕されている。
両親の弁護士によると、15年8月17日午後11時すぎに父親が施設へ迎えに行ったところ、彩心ちゃんはぐったりし、口から泡のようなものが出て、目の焦点が定まっていない状態だった。父親が抱き上げると、肩や背中、腰にかけて白い塩のような粉が付着していたという。弁護士は「嘔吐(おうと)した塩水が体に付着して結晶化した可能性がある」としている。
彩心ちゃんは18日午前4時40分ごろ、搬送された病院で食塩中毒で死亡した。
吉田容疑者は県警の調べに対し、「具合が悪そうだったので塩分補給のつもりで与えた」と容疑を否認する供述をしている。
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朝日新聞社会部