プエラリアの摂取で期待できるとされているさまざまな効果

更新日:2016/12/09 公開日:2016/01/09

プエラリアの基礎知識

プエラリアには、若返りや美肌、滋養強壮など、さまざまな効果をもたらす成分が含まれているとされます。そのうちのひとつ、イソフラボンの働きについて専門家が解説します。

プエラリアは、若返りや美肌など、多くの効果をもたらす成分を含むと言われています。それらのうちの代表的な成分である、イソフラボンの役割に注目して解説します。

プエラリアとイソフラボン

プエラリアの原料である植物の「プエラリア・ミリフィカ」には、植物性エストロゲンと呼ばれる物質が多く含まれています。そして、プエラリア・ミリフィカには、植物性エストロゲンの中でもイソフラボン類が豊富です。日本とタイの大学の共同研究で、9種類ものイソフラボン類が存在していることが明らかになっています。

イソフラボンは、女性ホルモンのエストロゲンとよく似た構造を持ち、同じような働きをすると考えられています。イソフラボンと聞くと、大豆イソフラボンを連想する方も多いでしょう。しかし、プエラリア・ミリフィカのイソフラボン含有量は、大豆の数十倍に及ぶともいわれているのです。

期待できるとされる効果とは

プエラリアは多くのイソフラボンを含有するので、女性ホルモンの不足を補う役割が期待できます。体内で分泌される女性ホルモンのエストロゲンは、思春期になると増加し始め、成熟すると安定的になります。しかし、更年期に入ると減少し、それが原因で、ほてりやのぼせ、イライラなどに代表される更年期障害の症状が出るケースがあります。そうした場合、イソフラボンを含むプエラリアを摂取すると、更年期障害の症状の改善が期待されます。

プエラリアのほかの効果として、特に研究が進んでいるのが骨粗しょう症の予防です。女性ホルモンのエストロゲンは、カルシウムが骨から過剰に溶け出すのを防ぐ力を持っています。ところが、更年期になるとエストロゲンが減少するので、カルシウムが失われやすくなり、骨がすかすかになってしまう可能性があります。そこで、エストロゲンの作用を補うプエラリアの摂取により、骨粗しょう症の改善が期待されるわけです。実際、イソフラボンを含む食品の中には、骨への健康効果が認められた特定保健用食品もあります。また、イソフラボンの摂取量が多い人は骨密度が高いという調査結果も報告されています。

エストロゲンにはコラーゲンの産出を促し、肌のはりやつやを保つ役割があります。プエラリアには、こうしたエストロゲンの機能をあと押しする可能性もあります。

ただし、植物性エストロゲンの体への作用に関しては、個人差も大きく、体に合わないという場合もあります。成分の特徴をしっかり確認して、自分に見合った摂り方をされるとよいでしょう。

なお、プエラリアはバストアップによいとうたわれていますが、プエラリアとバストアップの関係については、『プエラリアがバストアップによいって本当?』をご覧ください。