いつもペタ&コメントありがとうございます。




先日の敬語の問題の解答です。


例文は、上位の人に向かって下位の人が話している場合を想定しています。


の例、あなたはどちらが正しいと思いますか?



『○○いただく』


これは謙譲語の一つ


目上の人の動作にはNG



①~⑮までの例題、実はすべて【 B 】が適切な表現です。



以下には、どうしてAが不適切なのか解説を書いておきますね。


間違えたところだけ、読んでもいいかもしれません。



問題①  

A 先ほどお電話いただいたとのことですが・・・・。


B 先ほど、お電話くださったとのことですが・・・・。



いつも使っている言い方で、どこが間違いなのかわからないという声が聞こえてきそうです。



『いただく』は、上下関係やある人物同士の間にモノのやりとりが行われた場合、


下位者(この場合は話し手)が受け取った動作を表す動詞で、


謙譲語の一つです。



例文では、上位者の動作を『いただく』と言っていますからまったく逆です。



『お話しいただいた』のは話し手であるのに、


ここでは聞き手の電話をかけるという動作を『いただいた』と言ってしまっています。




敬語で素直に表すなら、上の人が下の人に向けて行う動作につける『○○くださる』を使い、


『お電話くださった』と表現すれば、すっきり解決です。



実はデパートの館内放送でよく聞く『ご来店いただきましたお客様に・・・・・』もダメ。


『ご来店いただいた』のは、デパートの側であって、お客様ではありません。



『ご来店くださいましたお客様』が本来の敬語です。




問題②

A ファックスを送りましたので、ご覧頂けますか?



B ファックスを送りましたので、ご覧くださいませんか?

問題③ 

A 少々お待ちいただけますか?


B 少々お待ちくださいませんか?


同じく『いただく』を使った②③



『ご覧頂けますか?』



『お待ちいただけますか?』。





『ご覧頂く』 『お待ちいただく』のは自分であって相手ではありませんね。





その相手に『ご覧いただけますか』 『お待ちいだだけますか』とたずねることは、


とても持って回った言い方になってしまっているのです。




『見てほしい』 『待ってほしい』 とお願するなら、素直に『くださる』を使って


『ご覧くださいませんか』 


『お待ちくださいませんか』と言えば簡単に解決できます。





問題④

A 料金着払いでお送りいただきますようお願いします。


B 料金着払いでお送りくださいますようお願いします。



の例も同様。『いただく』のは自分です。


相手が送ってくれるのなら、『お送りください』としましょう。



問題⑤

A 本日は発熱のため、お休みしたいのですが。


B 本日は発熱のため、お休みさせていただいてもよろしいでしょうか。



問題⑥

A では一度拝見させていただいて、その後、ご連絡いたします。


B では一度拝見いたしまして、その後、ご連絡いたします。



問題⑦

A 大丈夫、こちらで準備させていただきますから。


B 大丈夫、こちらで準備いたしますから。




⑤⑥⑦にある 『させていただく』も、近頃よく使われていますね。


「謙譲表現」として間違いというのではありませんが、やたらに使うとかえって押しつけがましい感じに。


もともと『させていただく』は、浄土宗の教義から来た表現で、敬けんな気持ちを表す場合や、


申し訳ないと思いながら許しをいただく場面で使うもの。



ですからのような場面ではOKですが、⑥⑦などの場面で使うには大げさな印象が。


いずれものように言えば、立派な敬語です。



問題⑧

A あのお菓子お食べになりました?


B あのお菓子、召し上がりました?




、『あのお菓子、お食べになりました?』。


これもよく耳にする表現ですが、NG。



『お読みになる』 『お書きになる』 など、『お○○になる』 と表現する敬語がたくさんあるので


『お食べになる』 と言いたくなるのかもしれません。



だたし、食べるには専用の尊敬語『召し上がる』があります。


そのまま『召し上がりました?』と表現しましょう。



この他、専用の敬語がある語に


【見る→ご覧になる】


【来る・行く→いらっしゃる】


【話す→おっしゃる】

【寝る→お休みになる】  などがあります。

 



問題⑨

 どうぞ、お体に気をつけて。


B どうぞ、お体にお気を付けください。


の例文は、これまでとはちょっと違う注意が必要です。



『気をつける』 という言葉は一見、『本を読む』 の


 『読む』 が『気をつける』に相当するのです。



目上の人に「本を読んでほしい」と話す際、『ご本をお読みください』とは言っても


『ご本をお読んで』とはいいませんね。



これと同じで 「体に気をつけてほしい」 を敬語で表すには


『お体にお気をつけて』 ではなく 『お体にお気をつけください』 となるのです。



これねー、文の語尾を略しちゃいけないっていうのは、知っていたのですが

うさこは一つの文の中に「お」が二つついてるのは、2重敬語じゃないの?って思っていたんですが。。

大丈夫なのですねー。



問題⑩

 本日は相談させていただきたいことがございまして・・・・・


 本日ご相談したいことがございまして・・・・・




にあるような『お(ご)○○する』はちゃんとした謙譲語。


「ご相談する」 で大丈夫ですので、わざわざのように表現する必要はありません。



問題⑪

 近々、手紙を書かせて頂きます。


B 近々、お手紙。差し上げます。



の例については、「手紙は自分で書くもの。それに『お』をつけるのはどうか」という意見もありそうです。


確かに「手紙に『お』をつけるべきか」という議論は何十年も前からあります。



ですが、その手紙を読むのが相手であり、相手のために書く大切なもの、ととらえれば


単に『手紙』とするのではなく『お手紙』と表現した方がいいでしょう。



問題⑫

A デパートには、一人で行かれたの?


B デパートには、一人でいらしたの?



『れる・られる』

意味を混同しやすく

混乱のもとに


一方、尊敬語として表現するため動詞に 『れる・られる』 を付ける場合もあります。


からまでがその例です。


ただ、『れる・られる』 には尊敬語のほかに可能や受け身という違う使い方もあります。





問題⑬


A どうも、以前から不安に思われていたそうよ。


B どうも、以前から不安に思っていらっしゃったそうよ。




たとえば、Cさんという人がいて、Cさんは以前から周囲の人に不安に思われていたのか、


それともCさんが不安に思っていたことを尊敬語として表したのかわかりにくい表現になってしまっています。


このように動詞に『れる・られる』をつけるのは、混乱を招きかねません。



『れる・られる』 を使うよりは、⑬⑭⑮のように、動詞の後に


 『いらっしゃる』

 『おいでだ』

 『おいでになる』

 『いなさる』

などをつければOKです。


なお 『おられる』 には 『れる』 が入っていますが、敬語としての用法が浸透しているので、使っても大丈夫です。


A ご活躍されているから、きっと忙しいのでしょう。


B 活躍しておいでだから、きっとお忙しいのでしょう。



問題⑮

A 電話では『大丈夫』とおっしゃられていたのだけれど・・・


B 電話では『大丈夫』と言っておられたのだけど・・・・




(*´Д`)=з


何度か記事が飛んでしまって、打ち直ししたけどやっと更新できました。


ちょっとゎ、うさこ自身の頭の中に入ったかな。。。




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一昨日は、焼き餃子
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今日も最後までお付き合いくださいまして、ありがとうございました。ペタしてね









がいい例ですね。

問題⑭



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