調査隊は8月20日に鬱陵島道洞港を経て独島を訪れた。半日かけて動植物の標本採集、地形の測量、写真撮影などを行い、よく知られていなかった独島の実態を調査した。この過程で、独島のアシカも発見された。方鍾鉉は、47年に京城大予科新聞に載せた踏査記「独島の一日」で「海狗のように見えるアシカの肉の味はブタ肉に近く、毛皮は非常につるつるしていて利用価値がある」と記した。今回の写真は、文章でのみ伝えられていた当時の学術調査の過程を写真でも示したところに意味がある。
朝鮮山岳会は47年の学術調査を終えた後、同年11月にソウルの東和デパート、12月に釜山日報社などで「報告展覧会」を開いた。写真およそ300点を展示し、展示期間中におよそ8万5000人が独島の写真を見に会場を訪れたという。鄭教授は「当時も独島に対する関心は熱かったという証拠。今回確認された写真の一部は、当時展覧会で展示されていたものという可能性もある」と語った。鄭教授は、チェ・ジェイル韓国山岳会慶南支部長の家でナム・ヘンス氏が残した写真資料を見つけ、釜山山岳フォーラムを通してキム・ジェムン氏が釜山MBC放送に寄贈していた当時の写真を探した。
韓国外交部(省に相当)は先月、鄭教授が提供した47年の鬱陵島・独島学術調査隊の写真をホームページに掲載したが、アシカの写真は除いていた。外交部の関係者は「確認が終わり次第、写真を全て載せる計画」と語った。写真を保管してきたチェ・ジェイル氏は、韓国山岳博物館に研究委託の形で資料を寄贈する計画だ。